ドンタップ省のタムノン干物市場を訪問

(VOVWORLD) -ベトナム西南部の名物料理について言えるならば、ドンタップ省タムノン県フート村の干物を抜きにして語ることはできません。ユニークな味を持つフート村の干物は地元の人々の勤勉な労働により作り出されるものです。
ドンタップ省のタムノン干物市場を訪問 - ảnh 1雷魚の干物

ドンタップ省は南部メコンデルタ地域の中で最も低地であり、洪水増水期があり、その時期にどこに行っても水と水しかありません。これにより、タムノン県フート村の干物生産職業が誕生するようになりました。地元の人々によりますと、2000 年頃、ドンタップ省の洪水はかなり大きかったので、タムノン県に数多くの魚やエビも集まってくるということです。

フート村の主婦たちは、魚を長期に保存できるように、簡単で便利な干物を作るなど、さまざまな備蓄方法を考え出しました。その後、タムノン県のおいしい干物の名が広がり、多くの人々はタムノン県に干物を買いに行き、徐々にタムノン乾物市場と呼ばれる市場が誕生しました。

特に、ベトナムの伝統的旧正月テトがやってくると、多くの人々はフート村の干物を注文します。フート村の干物づくり村も徐々に発展するようになっています。フート村の干物生産施設のオーナーの一人であるホー・ティ・チン女史は次のように語りました。

(テープ)

「南部のカマウ省、カントー市、ホーチミン市、ビンズオン省など遠く離れたところにある人々もここに買いに来ます。私たちはお客様のニーズに応えるため、製品の質的改善にたゆまず取り組んでいます。通常は好みに合わせて作りますが、顧客の要求に応え、塩味が強いものや、通常より甘いものを作る場合もあります。顧客の注文によって、乾物を作ります」

ドンタップ省の国道 844 号線沿いを行くチャンスがある人なら誰でも、干物を干し棚に手早くひっくり返しているお婆さん、娘たちの姿を見かけることができます。道路沿いに住む各世帯は小規模な貿易業者でありながら、生産世帯でもあります。どの家の前にも、物干し棚があり、干しながら売ります。顧客は、雷魚やドジョウの干物など、あらゆる種類の淡水魚の干物を見つけることができます。先ほどのホー・ティ・チン女史はさらに次のように語りました。

(テープ) 

「この季節に地元の人々は河川では、魚を大量に獲ることができます。私たちは旧正月テトに販売するため、大量の魚を買い入れ、干物を生産します」

ドンタップ省のタムノン干物市場を訪問 - ảnh 2干物を作る

タムノン干し物市場における最も有名な商品は雷魚の干物です。ここの雷魚の干物は、丁寧に味付けしたり干したりしているので、魚の甘味が残っています。タムノン市場で販売されるライギョの干物が、養殖場から加工まで一貫したプロセスにより、生産されてから、食品の安全衛生が確保されるほか、価格の面で競争力もあります。

雷魚の干物を専門的に生産するそれぞれの世帯は1 日約 200キロの鮮魚を生産し、旧正月のピーク月には、1日あたり約400〜500キロに増える場合もあります。フート村の干物の生産世帯のオーナーであるドアン・ティ・キム・フオンさんは次のように語りました。

(テープ)    

「雷魚を干物にするには、3日間かかります。テトにお土産として多くのライギョの干物の注文があることから、これから旧正月テトまで、休みなく働きます。ここにある雷魚の干物はとても美味しいので、ホーチミン市の多くの人々に好まれています」

雷魚の干物のほか、ドジョウの干物も人気があります。タムノン干物市場では現在、およそ40 世帯が干物の生産経営活動を行っており、地元の数百人に雇用を創出しています。 2019年、フート村の特産品である干物が、知的財産局により「フート干物」という認証マークを取得しました。これは、全国の消費者がタムノン県の「フート干物」の評判と品質に対する信頼性にとって重要な要素となります。

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