クアンニン省のコゥトゥ島（写真：Lâm Phan/Vietnam+）

クアンニン省は「ベトナムの縮図」にも例えられています。これはクァンニン省の地形や地理的条件によるものだけでなく、本省にはキン族、ターイ族、ヌン族、ムオン族など34の少数民族が住んでいるからです。

また、同省は250キロメートルもの海岸線を擁するほか、大小2千もの島があります。クアンニン省はハロン湾、イエントゥ景勝地、チャーコ観光地、コト島など景勝地と遺跡が全国で最も多い省だとされています。

近年、同省には豪華なリゾート地が多数建設され、国内外の観光客にとって理想的なリゾートとなっています。「レガシーイエントゥ」リゾートの運営開発会社であるトウンラム株式会社のレ・チョン・タイン副会長は次のように語りました。

（テープ）

「インド、中国のほか、アメリカ大陸や欧州諸国からの観光客を迎えることができ、嬉しいです。これは我々のサービスが高級なレベルにまで達していることの表れだと思います。今後、日本や台湾など北東アジアからの観光客を迎えることを望んでいます。そのほか、私たちは国際観光見本市に新しい観光商品を紹介するため、企画しています」

また 、クアンニン省は多くの観光客を誘致するため、特有の観光商品の改善も行っています。今年の観光シーズンには、クアンニン省は観光にテコ入れするため、およそ200件のイベントを開催します。中にはハロンカーニバル、多機能スタントカーレース、女性のビーチバレーボール選手権大会、国際観光ミスコンテスト大会などがあります。これらのイベントを開催することはダイナミックで魅力的なクアンニン省のイメージアップに寄与しています。観光客の話です。

（テープ）

「ハロン湾は観光地として有名です。美しいハロン湾を見学してから、ハロン市にある歩行者天国の素晴らしい雰囲気を体験できます。沿岸沿いの町の空気は涼しくて、観光客に多くのサービスが提供されています。チャンスがあったら、また訪れたいと思います」

クアンニン省は祭りが多い場所として知られています。例えば、バーバン寺の祭り、クアオン神社の祭り、クアンニン省の桜まつり、ビンリエウ省のアブラツバキ（油茶）花の祭りなどがあります。ホーチミン市からの観光客チン・テイ・タインさんは次のように語りました。

（テープ）

「ビンリエウ県に初めて来た私は本当に驚きました。また、アブラツバキ花を見たのも初めてです。ここには多くの少数民族の人々が住んでいることから、伝統文化も豊富です。今後、多くの観光客はこの地に来るものと信じています」

ハロンカーニバル（写真：Thanh Vân/TTXVN）

クアンニン省は今年中に外国人観光客2百万人を含む、のべ1500万人の観光客を迎える目標を掲げています。この目標を遂行するため、ベトナムが新型コロナを抑制して、外国人観光客の受け入れを再開した直後から、同省は観光インフラの改善に全力を尽くしています。

また、クアンニン省は各地方との観光連携を強化するとともに外国市場の開発に力を入れています。クアンニン省観光局のチン・ダン・タイン副局長は次のように語りました。

（テープ）

「クアンニン省へより多くの観光客を誘致するため、中国、韓国、日本などクアンニン省に観光客が多く訪れる国々のベトナム駐在大使とハノイ、ホーチミン市、中部ダナン市などにおける企業の代表と会合を行い、これらの代表から寄せられた意見に耳を傾けています」

観光商品の改善、各地方との連携の強化、外国市場の開発に取り組んでいるクアンニン省は観光分野における強みを活かして、観光ブランドを構築しています。