イエンバイ省における 経済的利益をもたらす持続可能な植林

(VOVWORLD) -これまでに、多くの農民が、持続可能な植林運動に積極的に参加したことにより、高収入を得られるようになっています。
イエンバイ省における 経済的利益をもたらす持続可能な植林 - ảnh 1

北部山間部イエンバイ省の行政当局は、森林資源経済の役割と価値を正しく認識し、持続可能な森林資源経済開発に関する複数のプロジェクトを実施してきました。これまでに、多くの農民が、持続可能な植林運動に積極的に参加したことにより、高収入を得られるようになっています。

イエンビン県ティンフン村ホン集落に住むグエン・ティ・グエットさん一家は、約30年にわたり、持続可能な植林を行っています。グエットさんによりますと、以前、樹木の採取周期は6~7年という短期間でしたが、近年、持続可能な植林を実現してから、採取の周期は10年以上に延長されるようになったということです。それだけでなく、森林で、蜜蜂や家禽などが飼育されています。これにより、グエットさんのような植林従事者は生活が向上しました。

グエットさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「樹木を長期間保全することは、長期的な経済の安定を確保することが狙いです。というのは、7年間の森林は1ヘクタールにあたり6千万ドンないし7千万ドンの価格で販売されますが、12年間の森林なら、1億ドンの売り上げになりますよ。同時に、高木の下で養蜂も出来ます」

イエンバイ省における 経済的利益をもたらす持続可能な植林 - ảnh 2

現在、イエンバイ省では、500か所あまりの木材加工工場のほか、多くの製紙・パルプ製造業界の会社が活動しており、3千人あまりの労働者に安定した仕事を与えています。現地にあるアメリカ市場向けの木製食器棚製造会社の代表は次のように明らかにしました。

(テープ)

「イエンバイ省に会社を設置するのはとても便利です。というのは、現地には当社が必要な原料を提供する工場が多くあるからです」

北部山間部地域におけるイエンバイ省では、森林と林業用地の面積はおよそ48万ヘクタールに上っており、毎年、約70万立方メートルの各種木材と約15万トンの竹、笹を開拓することが出来ます。

特筆すべきことは、近年、同省は毎年およそ1万5000ヘクタールの各種樹木を新たに植林しているということです。これにより、森林率は2015年の62%から2022年には63%に上り、全国で4位に立っています。イエンバイ省は2025年までに、大規模で近代的な木材加工拠点になることを目指して森林率を65%に、木材の採取量を50万立方メートルにする目標を掲げています。この目標を達成するために同省は、各地方に対しFSC=持続可能な森林管理の方向に沿って植林を行うよう指導してきました。これにより、現在、イエンバイ省にあるおよそ1万2000ヘクタールの森林がFSC認証を取得しています。今後4年間に、およそ10万ヘクタールの森林がFSC認証を取得するよう取り組んでいます。

国家農業奨励センターに属する林業栽培農業奨励室のド・ダ・ザン博士は次のように語りました。

(テープ)

「FSCとは 国際的な森林認証です。ですから、樹木の種子から、栽培、手入れ、管理までのすべての植林の工程は国際基準を順守しなければなりません。FSC認証を取得した森林の林産物製品は欧州、アメリカ、日本、中国などの大きな市場に進出することが出来ます」

イエンバイ省の持続可能な森林開発戦略は、順調であり、地元の経済開発事業に大きく貢献しています。

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