ベトナムのスタートアップ、世界大会で初優勝

(VOVWORLD) -この結果により、アビビン社は優勝投資賞金100万USD(約1億円)を獲得しました。
ベトナムのスタートアップ、世界大会で初優勝 - ảnh 1 スタートアップ・ワールドカップ2019」の授賞式の様子=netnews.vn

ベトナムの最先端テクノロジー・スタートアップ企業「アビビン(Abivin)」は、去る5月に、アメリカ・サンフランシスコで開催された「スタートアップ・ワールドカップ2019」で40カ国あまりからのライバルを破って、優勝しました。この結果により、アビビン社は優勝投資賞金100万USD(約1億円)を獲得しました。これに先立ち、このスタートアップは、ベトナム科学技術省の主催による国家インベンション・イノベーションフェスティバル「Techfest Vietnam 2018」でも優勝しました。

ベトナムのスタートアップ、世界大会で初優勝 - ảnh 2 アビビン社の創業者であるロンさんとホアン・アンさん=netnews.vn

人工知能を活用して物流効率化サービスを提供するアビビン社は、2015年5月17日に設立されました。同社の創業者の一人であるファム・バン・ロンさんは、世界のトップ大学やグローバル・テクノロジー企業グーグルの出身者です。

最高経営責任者ロンさんの話です。

(テープ)

「数年前に、ベトナムの物流コストはGDP国内総生産の20~25%に相当しているという統計報告を読みました。これまでに、あらゆる物流のニーズに対応可能なシステムがなかったため、ロジスティクス最適化ソリューション『アビビン・Vルート(Abivin vRoute)』を開発することにしました。当初は、8千万台の車両を持つ東南アジア地域に、このサービスを提供することにしています。」

アビビン社がこの4年後の設立以来、ロジスティクス最適化ソリューションの利用者はわずか数秒で最適のルートを特定し、車両の稼働率を高めるとともに、労働力と燃費を40%節約することができるようになりました。
アビビン社は、独自の経路最適化アルゴリズムを利用して、人工知能によるロジスティクス最適化ソリューション「Abivin vRoute」の在庫管理、物流管理、経路最適化の各機能を合わせ持ち、あらゆるロジスティクス業務に対応した最高レベルの包括的プラットフォームとなっています。このソフトウェアは、P&G、A.O.Smith、Habeco、FrieslandCampina、KOSPA Logisticsといった多国籍企業による物流コストの削減、生産性の向上、エンドツーエンドの物流プロセスのデジタル化、経営効率の改善に貢献しています。

一方、アビビン社の最高執行責任者ホアン・アンさんは次のように述べています。

(テープ)

「当社の運営過程に、私たちは、自分で最適な方向を確定しなければなりませんでした。様々なチャンネルを通して、顧客を探してきました。」

自らの考えで行動すると共に、これまでの経験を積んできたロンさんとホアン・アンさんは、当初の困難を乗り越え、印象的な結果を収めるようになりました。「スタートアップ・ワールドカップ2019」で優勝した結果について、ロンさんはさらに、次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちのソフトウェアは、多国籍グループのソフトウェアに勝利したのは、経路の特定という難しい問題を解決することが出来たからです。アビビン・Vルートは、物流コストを約20~40%削減することが出来ています。これは、実際の数です。現在、東南アジア地域では、アビビン・Vルートだけが、経路最適化の各機能を持っていますよ。」

今後も、アビビン社はサービスの質向上に向けて賞金を研究開発に充てる方針です。また、同社はハノイ市とホーチミン市の2大都市以外へのサービスエリア拡大の他、ミャンマー、シンガポール、タイ、インドネシアにも進出するつもりです。

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