草の根外交活動を担当する政治社会組織であるビンズオン省友好組織連合会は、各国、特に姉妹都市や、従来から関係のある地方との草の根外交活動の拡大に注力しています。同連合会には、9つの人民友好協会、およびベトナム・オランダ友好協会があり、約1600人の会員が参加しています。

ベトナム祖国戦線委員会、社会政治組織、省の友好組織連合の指導者は、2022年～2025年までの草の根外交活動に関する契約に署名する（binhduong.gov.vn）

これまでに、ビンズオン省友好組織連合会は、省内にある大学在学中のカンボジア人、ラオス人の学生数百人に奨学金を支給し、韓国の文化交流財団と慶尚南道の代表団との会合を行ったほか、ベトナム･インド外交関係樹立50周年を記念し、ベトナム･インド芸術交流会を開催しました。

ベトナムと複数国とのパートナーシップを多様化させることは、ビンズオン省と各国の人々との友好協力関係の強化に繋がっています。この協力はさらに新たな投資プロジェクトの発足に貢献しています。

ビンズオン省外務局のレ・フー・ホア局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「2022年、ビンズオン省の党委員会と人民委員会は、外交活動の推進を指導してきました。それらは、あらゆる方式を通して、周辺地方や外国のパートナーなどとの経済活動を行ったり、友好関係を拡大することです。これらのことは、外国投資の誘致、省内の各地方と外国パートナーとの協力関係の強化に貢献しています」

新型コロナウイルス感染症の第４波が拡大していた2021年、ビンズオン省は、感染症の最も甚大な被害を受けた地方の一つでした。同省の行政当局と住民、友好組織連合会などは、草の根外交活動を十分に行ってきました。例えば、感染症の影響を受けた国、および省内のラオス人、カンボジア人を支援することなどです。

２０２２年、友好組織連合会は、同省の女性連合会とカンボジアのクラチエ州、および、カンダル州の女性連合会との姉妹関係の樹立に向けた橋渡しとしての役割を担いました。そのほか、同連合会はビンズオン省のベトナム･ラオス友好協会、ベトナム･カンボジア友好協会と連携して、ラオスのチャンパーサック県、カンボジアのクラチエ州、およびカンダル州に住む貧しい人々を見舞い、奨励品を手渡したほか、ラオスとカンボジアの正月などを祝いました。

ビンズオン省のベカメックス国際病院と韓国のブミン病院との覚書の調印式＝Huyền Trang/TTXVN

草の根外交活動は、団結心の発揚や、世界に向けたビンズオン省のイメージアップに貢献しています。これまでに、同省は、各国の１１の地方と協力関係を樹立し、ICF=インテリジェント・コミュニティ・フォーラム、Horasis=アジア経済協力フォーラム、WTCA＝世界貿易センター協会などの国際組織の正式なメンバーになっています。草の根外交活動を良好に実施することは、感染症の対策と社会経済開発という二つの目標の遂行に貢献すると同時に、ビンズオン省の地位、威信を向上させています。

ビンズオン省祖国戦線常務委員会のチャン・ホン・ハイン副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「この間、国際場裏におけるビンズオン省の地位は著しく向上しています。同省の党委員会の指導、および人民委員会の運営の下、友好組織連合会は、草の根外交活動を良好に実施してきました。住民は、草の根外交活動に積極的に参加しています。また、省内で暮らす外国人の支援を通じたビンズオン省のイメージアップが図られています」

２０２２年～２０２５年期、ビンズオン省の草の根外交活動は、ドイモイ刷新事業が実施されてから35年後のベトナムの成果、および、ビンズオン省の２５年間の発展について集中的に宣伝しています。

同省と外国の地方との友好協力関係の宣伝、ビンズオン省を始めとするベトナムの国土、ベトナムの人々についての広報、PRを強化しています。草の根外交活動を通して、ビンズオン省の潜在力やメリットを積極的に紹介する方針です。そのほか、同省の友好組織連合会は、国際組織、外国のNGOに対し、同省の社会保障、建設発展事業への支援、支持を働きかけています。