鶏に音楽を聞かせて鶏卵の質的向上を図る青年

(VOVWORLD) -彼の鶏舎で飼育された鶏の卵は、一般的な方法で飼育された鶏の卵と比べ3倍の高値で販売されていますが、いつものように売り切れ状態になります。
鶏に音楽を聞かせて鶏卵の質的向上を図る青年 - ảnh 1

ハノイ市チュオンミー(Chuong My)県ダイイエン(Dai Yen)村に住むファン・チュン・キエンさんは鶏に音楽を聞かせて鶏卵の質的向上を図っている鶏舎主として知られています。彼の鶏舎で飼育された鶏の卵は、一般的な方法で飼育された鶏の卵と比べ3倍の高値で販売されていますが、いつものように売り切れ状態になります。毎日、キエンさんは市場に6千個の卵を出荷しています。

鶏舎の全体に音楽を流すため、隅々にはスピーカーが設置されています。鶏舎で働いている雇用者の一人は次のように語っています。

(テープ)  

「鶏に毎朝6時から昼11時まで音楽を聞かせます。鶏が昼寝をした後、午後14時から18時までまた音楽を聞かせます。鶏は主にクラシックが一番気に入っているようです。鶏は、クラシックを聞くと、さらにたくさん食べたり、質の高い卵を産んだからです。」

一方、キエンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)           

「牛や鶏に音楽を聞かせるという飼育方法は幾つかの国でも導入されています。人間である労働者さえも音楽をよく聞けば、性格が優しくなり、勤勉に働くようになります。ですから、鶏も、常に音楽を聞くと、優しくなり、リラックス効果があります。」

キエンさんによりますと、高品質の卵を作れる為には、鶏にクラシックを聞かせる他、飼料には抗生物質や合成抗菌剤を一切使用しないということです。その他にも、呼吸病予防対策向けのニンニクや、薬草などを飼料に混ぜています。キエンさんはさらに次のように語りました。

(テープ)

「以前、畜産用の飼料生産工場で働いている時に、薬草による養鶏を行おうと思いました。また、ある外国人専門家によりますと、高品質の卵を産める為には、その雌鶏は強い肝臓を持たさなければなりません。つまり、卵の品質は雌鶏の肝臓機能に左右されると言うことです。もし、産卵を促す目的で、飼料に化学物質などを乱用すれば、卵の品質は劣化されます。」

ところで、キエンさんの鶏舎では、およそ1万3000羽の雌鶏が毎日約8000個の卵を産んでいます。その中のおよそ6000個の卵が市場に出荷されています。1個当たりの価格は8400ドン、約42円で販売されています。残りの卵は、品質が少し落ちるので、もっと安い価格で販売されています。

キエンさんの養鶏方法について、チュオンミー県経済室のグエン・ドック・ホック副室長は次のように評価しています。

(テープ)

「キエンさんが導入している養鶏方法は、独特で、人々の健康保護に貢献してきました。新型コロナウイルス感染症の影響で、現地にある殆どの養鶏場は鶏の製品がなかなか消費できませんでした。でも彼の養鶏場だけは、消費量が順調でした。」

ところで、キエンさんは2020年に、大規模な養鶏場を稼動し、抗生物質や合成抗菌剤を使用せず、鶏に音楽を聞かせる養鶏方法を導入しました。消費者の健康を第一にするこのような養鶏方法はさらに拡大される必要があります。

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