ソンラ省、農産物の輸出を推進

(VOVWORLD) - この5年間、北部山岳地帯ソンラ省は竜眼やマンゴー、パッションフルーツなど輸出用の果物の栽培でよく知られています。農産物の質や、国内外の市場でのシェアを高めるため、ソンラ省は有機栽培に力を尽くしています。

 ソンラ省は元々、国内最大となるトウモロコシ栽培面積がありましたが、短い期間に、山の斜面で果樹の栽培に転換したことにより、栽培面積は7万1千ヘクタールを超え、国内で2番目の果物栽培地となっています。現在、同省は73の果物サプライ・チェーンを開発し、果物生産高は年平均1万3千トンに達しています。これらのサプライ・チェーンにはVietGAP=安全野菜及び果物の農業生産工程管理規範に従って果物の生産を行っている78の企業や農業生産共同組合が参加しています。ソンラ省農業農村開発局のグエン・タイン・コン局長は次のように語りました。

(テープ)

「我が省では常に安全な生産地域づくりに関心を寄せています。また、製品の質的向上を消費市場の開拓、輸出の促進と結びつける方針です。我々は農業生産共同組合に対し、有機栽培、クリーン農産物の生産を手ほどきしました。」

年初からの4ヶ月、ソンラ省はマンゴー、バナナ、スモモ合わせて3万2千トンあまりを中国に輸出しました。また、同じ期間の輸出額は3170万ドルに達しています。同省、マイソン県のマンゴーの栽培面積は2600ヘクタールを超えますが、その中の2千ヘクタールあまりはVietGAP=安全野菜及び果物の農業生産工程管理規範を導入し、収穫量は年平均1万4千トンとなっています。また、同県、コノイ村はアメリカ市場に40トンあまりのマンゴーを輸出しました。コノイ村の農民の一人は次のように話しました。

(テープ)

「マンゴーはVietGAPに従って栽培されたので、安全性が確保されています。新型コロナが流行しているにもかかわらず、農民たちはアメリカに輸出することができ、嬉しく思います。」

ソンラ省、農産物の輸出を推進 - ảnh 1

一方、ソンラ省、バンホ県、チエンスアン村で、マンゴー栽培農家は各国に輸出するため、マンゴーの収穫を進めています。農民の一人によりますと、6月に、彼の7ヘクタールのマンゴー栽培面積でおよそ10トンのマンゴーを収穫しました。

ソンラ省は安全なサプライ・チェーンに沿って果物を生産する方針を固めました。また、農産物の消費と輸出の推進を目指し、企業と連携して、農産物加工工場の建設や原材料生産地域づくりへの投資を行ってきました。現在、ソンラ省の主要な輸出農産物であるパッションフルーツ、バナナ、乾燥したお茶、コーヒー豆、タピオカ粉などは中国、EU=欧州連合、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアに出荷されています。農業農村開発省のレ・クォク・ゾアイン次官は次のように語りました。

(テープ)

「農業農村開発省は関係機関に対し、ソンラ省をはじめ、北部山岳地帯の各省と連携し、全地域の果物栽培発展計画を作成するよう指導しています。それぞれの地方は独自の計画を練れば、1種の農産物に集中してしまい、需給バランスを取れないでしょう。また、市場を持続的に開拓するため、企業と地方は緊密に協力し、企業の基準や供給システムに沿う生産チェーンをつくる必要があります。」

農業農村開発省の支援を受け、これまで、VietGAP規範に沿うソンラ省の栽培面積は絶え間なく増えています。これにより、住民の耕作習慣や安全な農産物の生産への認識が変化してきました。今後、農産物の輸出の推進を目指し、ソンラ省はVietGAPとGlobalGAP=世界的な農業生産工程管理規範に沿う生産に集中するとともに、マンゴーをはじめ、価値の高い作物の栽培面積を拡大する計画があります。

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