ハイフォン港 開発能力の向上を目指しDXを促進

(VOVWORLD) - 北部港湾都市ハイフォンは開発能力の向上を目指し、近代的な設備の導入やデジタル技術の適用を進めるとともに、新たなサービスを開発し、国際市場へのベトナム製品の出荷を後押ししています。

2022年11月、ハイフォン港湾株式会社に属するタンブー港で取り扱われたコンテナの個数は100万TEUに達し、6万台以上の各種自動車が安全に積み下ろしされました。これにより、2022年の計画が45日間早く達成されました。一方、ホアンジエウ港の貨物取扱量はおよそ6百万トンに達し、前年と比べ、10%増となりました。

ハイフォン港 開発能力の向上を目指しDXを促進 - ảnh 1タンブー港=VOV

こうした目覚ましい成果はデジタルトランスフォーメーションによるところが大きいとされています。

2022年初めからフアイフォン港湾株式会社はタンブー港に「サイバーポーサービス」(港湾管理業務の電子化)を導入したほか、輸送企業や海運会社の業務効率向上を図るため、「スマートゲート」の運用を開始しました。ハイフォン市のHTMロジスティックス有限会社のダオ・ゴック・カイン氏は次のように明らかにしました。

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「以前は、申請書の提出が必要で、列が混雑していました。今はサイバーポートにより、楽になりました。港湾にはカメラを通じてコンテナ内に出荷される物品を積み込む技術を適用しているので、とても便利です。また、物品検査はワンストップで行われています」

2022年、ハイフォン港湾株式会社は3年連続で物流業界の優良企業5社の中に入っています。同社のチュ・ミン・ホアン副社長は「包括的なデジタルトランスフォーメーションを重視し、グリーンでスマートな港湾の構築を目指す」と明らかにし、次のように語りました。

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「『サイバーポート』や『スマートゲート』のほかにも当社は輸送手段や設備、人事の管理、運営作業を電子化しました。また、幹部、職員やサービス利用者の管理アプリを導入し、チャットボットやAI=人工知能の活用で顧客との情報共有や質問の回答が自動化されています」

ハイフォン港 開発能力の向上を目指しDXを促進 - ảnh 2(写真:VOV)

一方、2022年、タンカンハイフォン国際コンテナ港は連続して超大型コンテナ船を受け入れたほか、アメリカ西海岸直行の新しい太平洋横断輸送サービスを開発しました。タンカンハイフォン国際コンテナー港のドアン・ハイ・トゥアン評議員会の議長は次のように語りました。

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「コンテナー取扱個数が100万TEUに達し、当社の5年間にわたる事業活動の重要な節目となりました。また、これは当社の大型コンテナ船を取り扱う能力に対する海運会社の信頼を示し、ハイフォン市と北部各省の投資誘致能力をも立証しました」

2020年までの港湾開発計画、および2030年までのビジョンを実現して、2022年にタンカンハイフォン国際コンテナー港のターミナル1号と2号は稼動を開始しました。また、ハイフォン港湾クラスターのラックフェン港は国際ハブ港として近代化されています。ラックフエン港のターミナル5号、6号建設プロジェクトの投資主であるハテコ社のホアン・ディン・トゥアン社長は次のように明らかにしました。

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「ラックフエン港は特別な国際ゲートウェイ港の一つです。同港のターミナルの早期稼働は海洋経済開発戦略に盛り込まれた目標の達成、海上の国家領有権の確保、国の工業化近代化事業に貢献し、欧州やアメリカへの北部各省の製品の輸出に便宜を図るでしょう」

2022年、新型コロナウイルス感染症の影響をものともせず、ハイフォン市の港湾の貨物取扱量は1億6800万トンに達し、2021年と比べ、およそ12%増となりました。ハイフォン港はホーチミン市の港湾、およびバリア・ブンタウ省のカイメップ・ティバイ港とともに、イギリスの海事専門紙ロイズリストによる世界のコンテナ港取扱量上位100港に入選しました。今後、ハイフォン市は港湾群と連携する大規模な物流地区の開発計画の完備と建設を進め、地域と国際港湾ネットワークの一部分となることが期待されています。

 

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