ベトナムの輸出品のトレーサビリティ 強化

(VOVWORLD) - ホーチミン市は2021年~2030年期のトレーサビリティシステムの導入に関する決定書を展開してから、2年経った現在、国外在留ベトナム人実業家の物流チャンネルを通じて、ベトナム製品の外国市場への輸出が促進されています。

トレーサビリティはベトナム製品を世界各国に輸出するための重要な前提条件となっています。ホーチミン市は2021年~2030年期のトレーサビリティシステムの導入に関する決定書を展開してから、2年経った現在、国外在留ベトナム人実業家の物流チャンネルを通じて、ベトナム製品の外国市場への輸出が促進されています。

ベトナムの輸出品のトレーサビリティ 強化 - ảnh 1国内外のベトナム人実業家の集い(写真:M.P)

「VOS」エコシステム有限会社の社長である日本在住ベトナム人のレ・ホアン・テ博士はアメリカ最大級のネットショップであるアマゾンを通じて、霊芝の輸出を行っている実情を見て、製品の質を確保する傍ら、トレーサビリティが外国人消費者にベトナム製品への信頼を得るため重要な要素となっていることが分かったと明らかにし、次のように話しました。

(テープ)

「ベトナム製品をアメリカに輸出するため、証明書や特許、それぞれの段階における検査がへなければなりません。一方、アメリカの基準や規定を把握する必要があります。例えば、健康食品の場合、原材料はオーガニックであること、どの研究所でテストを済むこと、どんな基準を満たすことが証明されるべきです。また、模倣品の流通を防止するため、商標を登録しなければなりません」

ベトナムの輸出品のトレーサビリティ 強化 - ảnh 2グローバルトレードリンク株式会社「ミートモアコーヒー(Meet More Coffee)」のグエン・ゴック・ルアン最高経営責任者(写真:Ngọc Xuân)

一方、コーヒー輸出を専門とするグローバルトレードリンク株式会社「ミートモアコーヒー(Meet More Coffee)」のグエン・ゴック・ルアン最高経営責任者は製品の原産地表示と透明性に関する輸入国の規制を厳格に順守するので、外国市場における同社の製品のシェアが確立されていると明らかにし、次のように語りました。

(テープ) 

「我が社はISO マネジメントシステム規格に参加し、それぞれの出荷に必要な書類やデータが付随されています。その後、情報ポータルサイトでQRコードや情報技術を使用し、このデータを暗号化します。また、企業は内部統制システムを設立し、ガバナンスシステムの強化に力を入れる必要があります」

現在、同社の「ミートモアコーヒー」製品は全国の多くのスーパーや店舗の陳列棚に並べられるだけでなく、厳しい輸出基準を満たし、インドや日本、韓国、アメリカ、オーストラリアなど、20か国に進出しています。多くの企業はトレーサビリティ、中でも質の高い人材育成、テクノロジーに携わる従業員のトレーニングへの投資や正確かつ継続的なデータ記録・検査システムの設立を促進しています。ブルーサイゴン会社の対外担当社長であるド・トゥ・トレース氏はQRコードや情報技術をトレーサビリティに活用し、製品の価値向上や消費の促進に取り組んでいると明らかにしました。

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「市場のすべてのアプリを活用し、トレーサビリティに対応するチームを設立しました。私たちが供給者、生産業者、輸入業者の基準を満たすよう、多くの企業はサポートしてくれています」

ベトナムは世界各国への輸出に際し、トレーサビリティが必須要件となっています。一例をあげると、ベトナムの農産物を輸入している中国、日本、韓国、アメリカ、EU=欧州連合などは企業に対し、トレーサビリティに関する強制的な規定を適用しています。実際、各国の規定が日増しに厳格になっており、企業は適切に対応しなければなりません。企業開発研究所のルオン・ミン・フアン所長は次のように語りました。

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「トレーサビリティは製品の質と原産地に関する透明性と公約を示すものです。また、製品の原産地を表示し、国際組織の品質、安全性、環境に関する基準に応えることが狙いです。これは提携先、および消費者に信頼を与え、貿易関係を強化するとともに、国際市場における競争優位性を築くことが狙いです」

現在、ベトナムは複数の新世代のFTA=自由貿易協定を締結したことで、世界経済への広範な統合が図られています。国際市場におけるベトナム製品の地位を確立し、外国の消費者の信頼を得るため、政府の支援を受ける傍ら、企業そのものは刷新に取り組み、輸出先の規定や基準を見極める必要があります。また、トレーサビリティや先進技術の適用は国際市場におけるベトナム製品の存在感の向上に役立つとしています。

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