ベトナム水産物に対するEUのイエローカードの解除に努力

(VOVWORLD) - 過去二年間、ベトナムは、欧州委員会が出したベトナム水産物に対するイエローカードの警告解除を目指し、IUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策に関する欧州委員会の勧告を積極的に実施し、多くの成果を収めてきました。
ベトナム水産物に対するEUのイエローカードの解除に努力 - ảnh 1         漁船管理を強化

先ごろ、ホーチミン市で行われた「水産物企業のIUU防止対策」プログラムのこの2年間の実施状況を総括する会議で、農業農村開発省の指導部は、「最も重要な成果は、ベトナム漁民が他の国々の領海を侵犯せず、航海日誌への記入を定期的に行い、船舶の監視・測定設備を導入していることである」と確認しました。

南部沿海キェンザン省はその1例です。同省は、欧州委員会のイエローカードによる最も大きな影響を受けていますが、その解除を目指し、取り組んでいます。2019年の水産法が発効された今年初めから、同省は漁船の監視・測定設備の設置を促進しています。

これまで、省内の2900隻の漁船はこれらの設備が設置されました。特に、この問題に関する漁民の認識が遥かに高まっています。同省のある遠洋漁船の船長の話です。

(テープ)

「沖合に出るとき、監視・測定設備は安全確保に役立ちます。また、これにより、ほかの国の領海への侵犯を避けるようになっています。そのほか、水揚げ活動も記録し、すべての手続きと規定を順守しています。」

一方、キェンザン省の各漁港の当局者は定期的に、漁船の活動に関する情報を収集・アップデートしています。これは、水揚げ量と水産物取引活動などの管理に役立っています。ベンカ漁港の責任者ド・スアン・ビン氏は次のように明らかにしています。

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「情報を入手してから、スタッフは、水産総局のウエブサイトに掲載されている違法漁業を行う船舶のリストと対照します。このリストに記載される船舶の入港を許可しません。また、関連各機関に通知します。」

漁民や、当局者とともに、各企業もイエローカードの解除に取り組んでいます。これまで、60社以上の企業がIUU防止対策活動に参加する登録をしました。こうした中、農業農村開発省は、今後も、IUU防止対策を強化していく方針を打ち出しています。農業農村開発省のフン・ドゥク・ティエン次官は次のように述べています。

(テープ)

「まだ、困難がありますが、法的枠組と政策が完備されているので、今後も成果を収めていくと信じています。したがって、早期に欧州委員会のイヤローカードを解除できるようになることを望んでいます。」

ベトナムの水産部門は、当局や、漁民、企業の努力と緊密な連携により、早期に欧州委員会のイヤローカードを解除できるだけでなく、持続的に発展していくでしょう。

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