ベトナムとイギリスとの貿易を促進するUKVFTA

(VOVWORLD) -この10年間、イギリスはベトナムと戦略的なパートナー関係を結んできました。

2020年12月31日に発効したUKVFTA=ベトナムとイギリスのFTA自由貿易協定は両国の経済に多くのチャンスをもたらし、両国間の貿易発展に弾みをつけるものとなることが予測されています。

この10年間、イギリスはベトナムと戦略的なパートナー関係を結んできました。2019年、両国間の取引総額は66億ドルに達しました。2020年、新型コロナの感染症が全世界で複雑に推移しましたが、両国間の輸出入総額は56億ドルにのぼりました。両国には両国間の取引関係を強化するための多くの潜在力を持っています。商工省所属欧州・米州大陸担当部のグエン・カイン・ゴック副部長は次のように語りました。

(テープ) 

「ベトナムの輸出構造の中で、電子製品は25%~30%を占めています。ベトナムはイギリスから機械設備やハイテク製品を輸入しています。これらの輸入品はベトナムの国内需要に応えています。このように、今後、両国間の貿易活動の発展の展望が明るいと言えます」

商工省のチャン・トアン・アイン大臣はベトナムはイギリスへ繊維製品や履物、コメ、水産物、木材と木工製品などベトナムの得意な輸出品を輸出していると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「UKVFTAの履行により、イギリスは同国に輸出するベトナムの製品に課せられる輸入税に多くの優遇政策を実施します。これにより、ベトナムはイギリス市場への進出に支払われる税金3兆5千億ドン、1億6千万ドルを節約することができます」

実際、UKVFTAが発効された直後からベトナムとイギリスとの取引額が急増してきました。税関総局の最新の統計によりますと、今年1月に、両国間の輸出入額は昨年同期と比べて78%増となってきました。新型コロナウイルス感染症が世界各国に拡大している背景の中で、これは印象的な伸び率です。

イギリス向けのベトナムの製品に課せられる輸入税に多くの優遇政策が盛り込まれるUKVFTAは今後のベトナムとイギリスとの貿易関係に弾みをつけるものとなることでしょう。

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