ベトナムとフィンランドとの協力を新たな発展段階を切り開く
(VOVWORLD) -フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領の招きに応じて、ベトナム共産党中央委員会のトー・ラム書記長夫妻率いるベトナム高級代表団は、20日から22日にかけてフィンランド公式訪問を行います。
トー・ラム書記長夫妻(写真:Nguyễn Hồng/baoquocte.vn) |
この公式訪問は、両国の協力関係をより実質的で効果的、かつ持続可能な新たな段階を切り開くものであり、協力・革新・共有という両国が共に掲げる精神にふさわしいものとなります。
トー・ラム書記長の今回の訪問は、フィンランドを重視するというベトナムの一貫した外交方針を示すものです。フィンランドはEU=欧州連合の中でも革新、教育、グリーン転換、知識経済の分野で先進的な国として知られています。
長年にわたる友好関係のパートナー
この訪問は、両国が外交関係樹立50周年を記念している背景の中で行われるものであり、両国間協力を新たな発展段階に切り開く節目となります。またこの訪問は政治的信頼の深化と伝統的分野での協力強化を確認し、教育・科学技術・環境・農業といった従来の協力分野に加え、デジタル転換、再生可能エネルギー、循環型経済など、新たな協力分野へと拡大しています。
これらは、両国が目指す持続可能な発展のビジョンに沿った方向性です。フィンランドはこの半世紀にわたり、教育、環境、農業、水資源管理などの分野において、ベトナムの建設発展事業を大きく支援してきました。また、両国は国連やASEAN、EUなどの多国間の場で緊密に連携し、互いに支持し合ってきました。
現在、両国は開発協力の関係から、対等で互恵的なパートナーシップへと発展しており、これはベトナムの目覚ましい発展と、フィンランドの長期的かつ人間中心の政策ビジョンを示すものです。ベトナムとフィンランドはともに「知識と創造」を発展の原動力と位置づけています。デジタル転換、教育、科学技術、グリーン成長といった分野での協力は、グローバル時代における新たな関係発展の推進力となっています。
また、経済、貿易、投資分野における連携は着実に進展しているほか、防衛、安全保障、教育、農業、文化、環境、観光、地方間交流など、多くの分野でも協力が深まっています。
新たな展望を切り開く訪問
フィンランド駐在ベトナムのファム・ティ・タイン・ビン大使は今回の訪問について、「両国の伝統的な友好と多面的協力関係における新たな節目であり、きわめて重要な政治・外交イベントだ」と述べました。訪問期間中には、両国関係の戦略的かつ包括的なビジョンを示す多くの活動が予定されています。この訪問は政治・経済面だけでなく、精神面においても重要な意義があります。
フィンランド駐在ベトナムのファム・ティ・タイン・ビン大使
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訪問期間中、トー・ラム書記長は、フィンランドおよび北欧地域に在住しているベトナム人コミュニティと懇親し、これを通じて、国外在留ベトナム人と母国ベトナムとの絆が一層強まることが期待されます。ベトナムとフィンランドの関係は、長い歴史と友情に基づくものであると同時に、平和で持続可能、かつ創造的な未来を共に築くという共通の目標に向かっています。
トー・ラム書記長夫妻率いるベトナム高級代表団による今回のフィンランド公式訪問は、両国関係をより実質的で効果的、そして持続可能な協力関係へと導く新たな一歩となるでしょう。