ベトナムとマレーシアとの関係

(VOVWORLD) -過去50年間、ベトナムとマレーシアは親密な関係にあり、協力関係を重要視してきました。

今年の3月30日はベトナムとマレーシアの外交関係樹立50周年記念日です。過去50年間、ベトナムとマレーシアは親密な関係にあり、協力関係を重要視してきました。

二国間協力関係の成果

2015年にベトナムとマレーシアは、協力関係を戦略的パートナシップに格上げしました。これまでに、両国はこのパートナーシップを展開するため、2件の行動計画を採択しました。そのうち、2017年~2019年期の行動計画は成功のうちに実現され、2021年~2025年期の行動計画は多くの協力内容が展開中です。現在、マレーシアはベトナムにおいて130億ドル相当の700件あまりの投資プロジェクトを実施しており、ベトナムにとって第10位の投資国となっています。

 ベトナムとマレーシアとの関係 - ảnh 1Dato Tan Yang Thai大使

在ベトナムマレーシア大使館のDato Tan Yang Thai大使は次のように明らかにしました。

(テープ)       

「ベトナムは外国投資家、特にマレーシアの投資家にとって最も魅力的な投資先の一つです。近年、ベトナムへの外国直接投資額は徐々に増加しています。マレーシアの投資家は、農業、水産業、ハラル認証の食品、加工食品、電子製品と部品の生産など、潜在力のある分野においてベトナムとの協力に注目しています」

ベトナムの関連機関によりますと、両国の2022年の貿易取引総額は約147億ドルに達し、今年初頭の2か月間の両国の貿易総額は19億4千万ドルを上回り、2022年通年の13%に相当するとしています。両国の指導者は、2025年までに両国の貿易総額を180億ドルにすることで一致しました。

一方、現在、労働契約に基づいてマレーシアで就労中のベトナム人労働者の数は1万2000人を超えています。

 ベトナムとマレーシアとの関係 - ảnh 2チン首相(右)とイスマイル・サブリ首相(VGP/Nhật Bắc撮影)

2022年3月に行われたマレーシアのイスマイル・サブリ首相のベトナム訪問の際に、ファム・ミン・チン首相は次のように強調しています。

(テープ)

「ベトナムとマレーシアとの関係は長い発展の道のりを経てきました。特に、両国は2015年に戦略的パートナーシップを樹立し、これまで順調に発展しています。双方の善意と努力により、ベトナムとマレーシアの戦略的パートナーシップは今後も広範に発展すると信じています」

多国間の場における信頼に足る二国間関係

多国間の場では、両国はASEAN=東南アジア諸国連合、APEC=アジア太平洋経済協力、国連、RCEP=地域的な包括的経済連携協定、CPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定などの一員として信頼に足る親密な関係にあります。

マレーシアは、ベトナムが2020年のASEAN議長国、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めることを支持しました。ベトナムは、マレーシアがIMO= 国際海事機関のメンバーになることや、 2022年~2024年期の国連人権理事会理事国への立候補などを支持してきました。

ベトナムとの協力強化について、在ベトナムマレーシア大使館のDato Tan Yang Thai大使はさらに次のように明らかにしました。

(テープ)       

「マレーシアはベトナムに対しマレーシア技術協力プログラム(MTCP)への参加を働きかけています。このプログラムは、発展途上国間の技術協力の推進、域内協力の強化などに向けたマレーシア政府の公約の一部です。両国は、貿易振興に二国間と多国間フォーラムののイニシアチブを活用する必要があると思います」

過去50年間にわたるベトナムとマレーシアの協力の成果は長期的友好関係と戦略的パートナーシップの強化に貢献し、両国の新たな目標の土台となっています。

ご感想

他の情報