ベトナム民族の大団結について

ベトナム民族の大団結について - ảnh 1

大団結は何世代にもわたって継承されているベトナム民族の貴重な伝統です。歴史の各時期を経て、愛国心、仁愛の心、寛大な心はベトナム各民族の団結と緊密な付き合いづくりに寄与してきました。旧正月テトを目前に控え、民族大団結の強化を目指す様々な活動が計画されています。

東洋文化では団結、和合が重視されています。家族内の団結はその一家の特徴を作り上げる一方、民族大団結は国に繁栄をもたらすとしています。

大団結の伝統を培養

毎年、春が来ると、党、国家、祖国戦線、各レベルの行政府、団体は革命功労者や傷病軍人、戦没者の遺族、貧しい人々、少数民族の人々などを見舞い、テトプレゼントを渡します。また、テトを控え、首相決定により、貧しい人々へのコメの援助が行われます。

一方、テトにあたり、国民の精神的生活にも配慮されています。先ごろ、ハノイで、「祖国の至る所の春」と題するイベントが開催され、各民族の代表的な長老、村長、知識人、職人や国内在留ベトナム人が参加しました。このイベントはベトナム各民族の良い風習の維持・保存に寄与すると同時に伝統文化を表彰するものであり、国内外に住んでいるベトナム人の交流の場でもあります。これにより、民族大団結の強化が図られるとしています。

他方、テトを迎えるにあたり、先ごろ、ホーチミン市で、外務省はホーチミン市人民委員会と協力し、「故郷の春」と銘打ったイベントを開催し、国内在留ベトナム人の代表およそ1500人が参加しました。これを機に、国外在留ベトナム人たちはハノイで党、国家、ベトナム祖国戦線中央委員会の指導者との懇親会に参加した他、名勝地を訪れました。特筆すべきは国外在留ベトナム人担当委員会と各地方はテトにあたり、一時的に帰国した国外在留ベトナム人との交流会を行い、民族大団結の強化や祖国建設発展事業への国外在留ベトナム人の力を活用しています。

祖国戦線の役割の発揮

これまで、各レベルの祖国戦線と傘下の諸組織は様々な愛国競争運動や民族大団結の結実を目指す運動を展開し、人民各層の積極的な参加を得ています。これにより、貧困解消や新農村づくり、社会安全保障などが効果的に実施されてきました。国際社会への参入が進められている現在、国の建設発展に向けての民族大団結の力の活用はベトナム祖国戦線にとって重要な課題となっています。ベトナム祖国戦線の機関紙「マッチャン(Mat tran)」の元編集長チャン・ハウ氏は次のような見解を述べました。

(テープ)

「祖国戦線はあらゆる方面で全国民を結集させる必要があると思います。また、ベトナム祖国戦線の役割、地位、活動への認識を刷新しなければなりません。祖国戦線は単に宣伝、大衆の結集、運動の発動だけでなく、社会監視という役割もあります。」

2014年末の第13期国会会議では2015年の総括的な目標を打ち出し、その中で、マクロ経済の安定化、生産経営の困難解決、経済再構築と成長モデルの変更との連携、競争力の向上、社会、文化、教育、科学技術の発展、環境保全、国民の生活水準の向上、行政、司法改革の促進、汚職、浪費の防止、節約実行、国防、安全保障の強化、国家主権、政治的安定、社会秩序の確保などが含まれています。新たな時期における民族大団結は多様で、ベトナム祖国戦線だけでなく、各レベルの政治システムにも重要な任務を与えています。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会の元議長であるファム・テ・ズエット氏は次のように語りました。

(テープ)

「民族大団結の力を発揮させるためには、何よりもまず党は打ち出した路線や決議を完全に実施する必要があります。そうして、初めて工業化現代化事業への大団結の力を活用し続け、経済発展に対する世界各国の支援を得るのです。」

春を迎え、明るい一年への渇望が涌いてきますが、ベトナム全民族は大団結の精神を掲げ、国の建設、発展、防衛に励んでゆきます。

ご感想

他の情報