(VOVWORLD) - 戦争中、ベトナムで最も深刻なダイオキシン汚染のホットスポットの一つであった南部ドンナイ省のビエンホア空港は現在、人道協力の象徴、和解と未来志向の精神を示す場所となっています。
近年、戦争後遺症の克服分野におけるベトナムの国際協力と国防外交は目覚ましい成果を上げています。これは、戦争の苦しみを乗り越えるための基盤であると同時に、信頼を築き、国の平和と持続可能な発展のための強固な土台でもあります。
戦争中、ベトナムで最も深刻なダイオキシン汚染のホットスポットの一つであった南部ドンナイ省のビエンホア空港は現在、人道協力の象徴、和解と未来志向の精神を示す場所となっています。
チエン次官がビエンホア空港でのダイオキシン処理の進捗状況について説明(写真:Duy Phương/VOV) |
去る9月15日、国防省のホアン・スアン・チエン次官とベトナム駐在アメリカのマーク・エヴァンス・ナッパー大使の立ち会いの下、浄化された土地の引き渡し式と、ダイオキシン処理のための熱分解技術システムの建設・設置着工式が行われました。同時に、アメリカはベトナムにおける戦争後遺症の克服プロジェクトを継続するため、3200万ドルの追加ODA供与に関する協定に署名しました。これまでに、汚染された土壌面積の半分が処理されました。一つ一つの不発弾、弾頭が発見され、安全に処理されたことにより、安全な土地が広がり、住民の経済開発の機会が増やされています。
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「 以前は、家の周りの土地には不発弾が残っていることから怖くて耕作できませんでした。今、除去チームのおかげで、安心して農作業や家畜の飼育ができ、生活がずっと安定しました」
ビエンホア空港で6ヘクタールのダイオキシン浄化済み土地の認定証を授与(写真:Duy Phương/VOV) |
1993年以降、アメリカはベトナムに対し、地雷除去とダイオキシン処理のためにおよそ2億3000万ドルを提供してきました。韓国は、KOICA=韓国国際協力団を通じて、この事業に総額2000万ドルを支援しています。
一方、この国防外交は南スーダンや中央アフリカ共和国で展開されている平和維持活動を通じて示されています。国連の平和維持活動に参加しているベトナムの代表は医療支援、紛争後の復興支援、災害救援、地元住民への支援活動に貢献しています。ベトナム国防省対外局のグエン・ズイ・ミン大佐は、次のように述べました。
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「これは平時の作戦任務であり、党、国家、そしてベトナム人民軍の高い使命、人道的意義、人道精神を示すものです。これを通じて、ベトナム人民軍兵士のイメージを世界友人に広めることに貢献しています」
代表者らがダイオキシン熱処理技術システムの着工ボタンを押す(写真:Duy Phương/VOV) |
国防外交と戦争後遺症克服の協力は、信頼醸成、平和維持という共通の目標を目指しています。戦争を経験した国として、ベトナムは平和の価値を深く理解しています。国連平和維持活動担当のジャン=ピエール・ラクロワ事務次長は次のように述べました。
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「我々は常に、ベトナムの平和維持部隊のスキル、プロフェッショナルな能力を高く評価しています。彼らは非常に困難な環境下でも常に適応し、仕事を完遂しています。皆様の貢献は、平和、特に紛争の影響を受けた地域への変貌をもたらしています」
人道的な精神と国防外交への努力、そして国際的な友好を通じて、ベトナムは、平和、協力、そして発展という新たな物語を書いています。