災害対応を迅速化 国民の安全を最優先に

(VOVWORLD) - ベトナム中部では、このところ、豪雨と洪水が相次ぎ、人命や財産に深刻な被害が出ています。しかし、困難な状況の中でこそ、ベトナム民族の団結の精神と助け合いの伝統が、かつてないほど強く輝いています。
党や国家の指導者が被災地を訪れ、緊急支援物資が届けられ、夜を徹して避難誘導にあたる幹部や兵士たち、そして家を開放し避難者を受け入れる住民。被災地には人の温もりと、助け合う力が広がっています。
国民の安全こそ最優先の目標
災害対応を迅速化 国民の安全を最優先に - ảnh 1トー・ラム書記長 被災地を視察

災害の発生を受け、党と政府の指導部は迅速に会議を開き、現地へ赴いて被害の把握と救援にあたりました。その中心にあるのは、「国民の安全を第一に」という強い決意です。トー・ラム党書記長は被災者を見舞いました。

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「今日はもう水はだいぶ引きましたか。政府としては生活の早期安定に向け、あらゆる支援を行います。食料や生活物資に加え、必要な支援を速やかに届けます。地方行政に何か要望はありますか」
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「洪水のたびに孤立しないよう、道路を整備してほしいです。」
イギリス訪問を終え帰国した直後、トー・ラム書記長はトゥアティエン・フエ省の被災地を訪問し、住民を励ましました。書記長は、地方当局に対し、「いかなる状況でも国民の安全を最優先に、食料、水、住居の確保に万全を期すよう」求めました。
一方、ファム・ミン・チン首相も各省庁に具体的な指示を出しました。
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「国防省と公安省はボートなどを動員し、救助と復旧にあたること。財務省は備蓄物資と資金を速やかに手当てし、手続きを簡素化して実行に移すこと。農業環境省、保健省は医薬品や種苗などの問題に対応せよ。地方行政府は備蓄状況を把握し、適切に支援を行うように」
被災地では、国内外の企業や個人から寄せられた物資や義援金が相次いで届き、生活再建を後押ししています。
国際社会からも温かい支援
災害の影響を受け、国際社会もベトナムへの支援を強化しています。各国政府や国際機関が連帯を示し、緊急物資、医療機器、飲料水浄化装置、仮設住宅などを提供しました。今年10月末までに、国際社会からの支援総額はおよそ1000万米ドルに達しています。国連、国際赤十字・赤新月社連盟、数多くのNGO=非政府組織が迅速対応メカニズムを発動しました。
災害対応を迅速化 国民の安全を最優先に - ảnh 2渡邉氏 在日本ベトナム大使に支援金

先ごろ、イオンワンパーセントクラブの渡邉廣之理事長が東京のベトナム大使館を訪れ、5万ドル相当の支援金を手渡しました。渡邉氏は次こように語りました。

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また、ベトナムを訪れていた外国人観光客も、募金活動や清掃活動に参加し、被災者を支えています。
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「今こそ助け合う時です。小さな贈り物ですが、少しでも温もりを届けられたらうれしいです」
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「互いに助け合うベトナムの人々の姿に感動しました。この旅は一生の思い出です。」
災害が相次ぐ中、国内の団結と国際社会からの支援が、被害を最小限に抑え、早期復旧を支える力となっています。

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