既にお伝えしましたように、6月8日、ハノイで開催中のベトナム国会はEVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定、および、EVIPA=投資保護協定を批准しました。これは、国際社会への参入に関するマスタープランの展開にとって、重要な意義があると評されています。

これに先立ち、2月12日、欧州議会本会議は、これらの協定を承認しました。これはベトナムとEUとの関係に重要な節目を記し、ベトナムの経済発展と国際社会への参入にチャンスを切り拓くものと言えます。

新型コロナウイルス感染症の状況が複雑に推移している中で、この協定の実施は各企業の市場開発や、生産経営活動の拡大などに貢献すると期待されています。 エコノミストらによりますと、これらの協定は、ベトナムが体制・政策を完備させ、経営・投資環境を改善していくことに原動力を付けます。

また、EVFTAの履行により、双方は互いに、市場を開放しますが、ベトナムがサービス業や、金融、ハイテクを応用する加工業・製造業、クリーンエネルギー、再生エネルギーなどEUの得意分野で投資をさらに誘致するようになります。 さらに、ベトナムの国際社会への参入事業は新しい段階に入っていますが、EVFTAとEVIPAはベトナム産農産物のEU市場への進出に貢献します。特に、その付加価値の向上にも役立つとしています。

ベトナムとEUとの外交関係樹立いらいこの30年の確実な基礎で、EVFTA とEVIPAを早期に展開することは、協力の潜在力を多様化させると共に、経済・貿易・投資関係をベトナムとEUとの全面的な協力パートナーシップに値するものに格上げするための安定的かつ長期的な枠組みを構築していきます。EVFTA の展開は、双方関係の戦略的な発展であり、双方と世界の平和、安定、発展に貢献していくと分析しています。

総人口 5億800万人を擁するEU市場はベトナムの潜在力がある市場です。EVFTA=ベトナムとEU＝欧州連合との自由貿易協定やベトナムとEUとのEVIPA＝投資保護協定を批准する決議を正式に採択したことはベトナムの経済発展に多くのチャンスをもたらすことでしょう。