バイデン大統領の中東歴訪をめぐる問題

(VOVWORLD) -先週、アメリカのバイデン大統領は、イスラエルや、ヨルダン川西岸地区、サウジアラビアを訪れました。
バイデン大統領の中東歴訪をめぐる問題 - ảnh 1(写真:AFP)
バイデン氏が中東訪問を行うのは就任以来、初めてです。

その期間中、バイデン大統領は、サウジアラビア西部ジッダで湾岸協力会議(GCC)と中東三カ国による拡大首脳会議に出席しました。サウジアラビアで、バイデン大統領はサルマン国王や、ムハンマド皇太子と会談しました。ガソリン価格の高騰が続く中、バイデン大統領は、「数週間のうちに対応がなされることを期待する」と述べ、サウジアラビアなどによる原油の増産に期待を示しました。

会談後の記者会見で、バイデン氏は、「われわれの価値観にそぐわない人権問題を黙って見過ごすことはないとはっきり伝えた」と述べ、サウジアラビア側に人権問題を提起したと強調しました。アメリカ政府は、バイデン大統領とサウジアラビアのサルマン国王やムハンマド皇太子との会談の内容を発表し、成果を強調しました。

それによりますと、原油の生産についてアメリカ政府は、「安定した経済成長を支える世界的な原油市場をサウジアラビアが支援し続けてきた」と評価したうえで、「数週間以内にさらなる対応がとられることを期待する」としています。また、サウジアラビア政府が国交のないイスラエルの民間航空機の領空通過にも道をひらくことについて、バイデン大統領は、「イスラエルを中東地域へ統合する大きな一歩だとして歓迎したとしています。

そして、16日、バイデン氏は「アメリカが中東における積極的なパートナーであり続け、地域の前向きな未来づくりに関与する」と表明するとともに「イランの核武装を阻止するために、アメリカは「国力のあらゆる要素を行使する用意がある」と宣言しました。

アナリストらによりますと、大統領として初めて中東を歴訪したバイデン氏は、同地域における米国の関与に関するビジョンと戦略を発表しましたが、首脳会議の共同声明はあいまいな内容となりました。そして、米国は、中東地域における影響力と中核的利益を維持・強化するため、やるべきことが依然としてたくさんあるとしています。

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