世界各国でストライキの多発

(VOVWORLD) -先週、ヨーロッパとアメリカをはじめ世界各国で、大規模なストライキが多発しました。
世界各国でストライキの多発 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

イギリスの労働組合ユナイトは19日、ロンドン・ヒースロー空港の警備員約1400人が5月に8日間のストライキを実施すると発表しました。かねて進める賃上げ交渉がまとまらなかったため、実力行使に踏み切ります。同空港の警備員はイースター前後の繁忙期にも10日間のストを行っています。ストが実施されるのは、5月4~6日と9~10日、25~27日の計8日間となります。

こうした中、スペインの航空会社エア・ヨーロッパのパイロットらが、5月1日、2日、4日、5日の4日間にわたり、賃上げを求めてストライキを決行する方針を打つ出しました。

一方、ドイツの統一サービス産業労働組合(Verdi)と鉄道運輸労働組合(EVG)は、4月19日から21日にかけてストライキを実施しました。ハンブルク空港では19日午後10時から21日午後11時まで、デュッセルドルフ空港では20日から21日まで、ケルン・ボン空港では20日午前7時から22日午前7時まで、ドイツ鉄道では21日午前3時から午後11時まで実施を予定しました。Verdiでは、夜間や土日祝日に勤務する場合の割増賃金の引き上げと、残業代の改善を求め、連邦航空保安会社協会(BDLS)と交渉を進めていました。また、ドイツ空港連合(ADV)によりますと、これにより出発便約700便が欠航となり、少なくとも10万人に影響が及びました。

カナダでは、19日、賃金交渉が期限までに妥結しなかったことを受けて公務員15万5000人あまりがストライキに入りました。税金申告やパスポート業務に影響が出ると予想されていました。公務員の組合「PSAC」は、午前0時からのスト入りを呼びかける一方で、政府との交渉は継続すると表明しました。

ストライキは、世界各国の住民が過去数か月にわたりインフレ上昇と物価高騰に直面している中で起きています。新型コロナウィルス感染症の影響、また、ロシアに対する制裁措置がその理由の 1 つであるとみれています。

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