新たな変異株、新型コロナとの戦いに多くの困難を与える

(VOVWORLD) -ここ7日間、世界各国で、新型コロナウィルス感染症の情勢は改善を示していますが、新型ロナウイルスの多くの変異株が出ており、深い懸念を引き起こしています恐れがあるとしています。したがって、新型コロナウィルスとの闘いはより多くの困難に直面する可能性があります。
新たな変異株、新型コロナとの戦いに多くの困難を与える - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

世界保健機関(WHO)は8月31日、南アフリカで5月に検出された新型コロナウイルスの新たな変異株「C.1.2」について、現時点では広く拡散していないとの見解を示しました。
査読前の研究によりますと、「C.1.2」は南アフリカのほとんどの地方のほか、アフリカの他の7カ国、欧州、アジア、オセアニアに広がっています。他の変異株にも見られる感染力の高まりや、中和抗体に対する感受性の低下に関連する変異パターンが多く含まれていますが、影響などについてはまだ分かっていません。
WHOのマーガレット・ハリス報道官は記者会見で、「現時点では広く拡散しているようにはみえない」と述べました。WHOは「C.1.2」を現時点では「懸念される変異ウイルス(VOC)」に分類していませんが、注視するとしています。
AFP通信は9月1日、「最近、WHOは、新型コロナ週間報告書で、今年1月にコロンビアで初めて発見された新型コロナの変異ウイルスを『ミュー株』と名付けた」と報じました。科学的に「B.1.621」として知られるミュー株は「注目すべき変異株(VOI)」に指定されました。
WHOは変異ウイルスを伝播力と症状などを考慮して「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株」に指定してモニタリングしています。現在、懸念すべき変異株はアルファ、ベータ、ガンマ、デルタの4種です。アルファは193カ国に広がっており、ベータは170カ国で発見されました。これより一段階低い注目すべき変異株は、イータ、イオタ、カッパ、ラムダに続き、今回のミューまで計5種あります。
WHOはミュー株について、「ワクチンが効かない恐れがある。さらなる研究が必要だ」と明らかにしました。ミュー株は今年1月、コロンビアで初めて発見されて以来、ラテンアメリカ全域と欧州に拡散し、現在39カ国で感染が報告されていました。新型コロナウイルス全体に占める割合は0.1%以下ですが、コロンビアでは39%、エクアドルでは13%に達するとしています。
新型コロナウイルスの新たな変異株の急速な出現は、新型コロナの予防にさらなる困難を与えています。近い将来、各国は、パンデミックを迅速に抑制するため、社会的距離規制の適用に加えて、ワクチン接種を促進させる必要があるとされています。


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