米大統領選、ラストスパートに入る

(VOVWORLD) - アメリカ大統領選挙は、選挙前の最後の日曜日、両候補とも激戦州でのラストスパートに入っています。

トランプ大統領は、もともと共和党の牙城だった南部ジョージア州で集会を開きました。一方、民主党のバイデン候補は、勝敗の行方を左右する重要な州の一つと見られている東部ペンシルベニア州の2つの会場で演説し、支持固めを図りました。トランプ大統領、バイデン氏ともに激戦州を回り最終盤での票の掘り起こしに全力をあげています。

大統領選に向けた討論会は2回目です。司会役を務めた、NBCニュースアンカーのクリステン・ウェルカー氏はあらかじめ、テーマとして「新型コロナ」「家族」「人種」「気候変動」「国家安全保障」「リーダーシップ」を指定していました。

前回の討論会では、トランプ氏がバイデン氏の発言を何度も遮ったため、今回は各テーマの冒頭で1人の候補が話す2分間は、もう1人のマイクのスイッチを切る異例の措置が導入されました。

トランプ氏は、自身の新型コロナ対応が成功していることを強調し、「新型コロナ問題は、間もなく終わるだろう」と語りました。一方、バイデン氏はアメリカで22万人超が死亡したことを指摘し、「トランプ氏はいまだに新型コロナ対応の包括的なプランを持っていない」と批判しました。「私は持っている」と訴えました。

気候変動に関しては、トランプ氏が温暖化対策の国際ルール「パリ協定」について「我々のビジネスを破壊するものだった」と批判し、脱退を表明したことを正当化しました。一方、バイデン氏は「我々は気候変動問題に取り組む道徳的義務を負っている」と述べ、パリ協定に復帰すると明言しました。

大統領選は最終盤を迎えていますが、バイデン氏の優勢は揺らいでいません。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた、22日現在の世論調査の平均によりますと、勝敗のカギを握る六つの激戦州では、1・8~7・8ポイント差でバイデン氏がトランプ氏をリードしています。

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