ベルギー・ベトナム友好協会、ベトナム東部海域での増張行為に懸念

(VOVWORLD) -ベルギー・ベトナム友好協会は「ベトナムの漁民は、同国の海域で安全に漁業活動を行える必要がある。ベトナム東部海域での緊張情勢は、国際法、特に、1982年の国連海洋条約に則って解決されるべきだ」と訴えました。

中国がベトナム東部海域(南シナ海)において一方的行動を増強していることを受けて、先ごろ、ベルギー・ベトナム友好協会のピエール・グレガ会長は、「ベルギーベトナム友好協会は、ベトナム人民を支持する」と明らかにしました。同時に、国際共同体に対し、この海域の緊張情勢を激化させる一方的行動の中止に向けて圧力を付けると共に、国際法に則って、ベトナム東部海域を巡るあらゆる紛争の解決策を早期に見出すよう呼び掛けました。

ピエール・グレガ会長は、最近、中国がベトナム東部海域の緊張をエスカレートさせた一方的行動を取り上げました。それらは、ホアンサ群島で中国海警局の船が操業中のベトナム漁船に体当たりして沈没させたこと、中国の海洋調査船「海洋地質8号」が、ベトナムとマレーシアの排他的経済水域にも侵犯したこと、また中国当局は、海南省のいわゆる「三沙市」傘下の行政区として、ベトナムのホアンサ諸島とチュオンサ諸島にいわゆる「西沙郡」と「南沙郡」をそれぞれ設置すると公表したことなどです。同会長は、さらに「これらの一方的行動は、海上問題の解決を手解きする原則と、ASEAN加盟諸国と中国が締結するDOC=海上行動宣言に逆行する。同時に、この海域の状況を複雑化させ、法的拘束力のあるCOC=海上行動規範の早期制定を目指す中国とASEAN加盟諸国間の交渉プロセスを妨げている」と強調しました。

そして、ベルギー・ベトナム友好協会は「ベトナムの漁民は、同国の海域で安全に漁業活動を行える必要がある。ベトナム東部海域での緊張情勢は、国際法、特に、1982年の国連海洋条約に則って解決されるべきだ」と訴えました。

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