大統領選へ人種問題で応酬

(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領とバイデン前副大統領は2日、白人警官による黒人男性暴行死事件を巡って互いに批判を応酬しました。

2人は11月の大統領選で対決するのが確実で、争点に急浮上した人種差別問題への取り組みを有権者にアピールしたい思惑です。

大統領選へ人種問題で応酬 - ảnh 1        (写真:AFP/TTXVN)

バイデン氏は国民向けに演説し「この国が長い間苦しんできた人種差別の傷を癒やす」と強調しました。トランプ氏については「問題の一部であるだけでなく、激化させている」と非難しました。

これに対し、トランプ氏は2日、ツイッターで教育や貧困対策などを挙げ「私の政権は(奴隷解放宣言した)リンカーン(大統領)以来、最も黒人社会に貢献した」と自画自賛しました。バイデン氏に対しては「政治に40年も関わりながら何もしなかったのに、いまさら答えを知っているふりをしている」と批判しました。

バイデン氏が演説したのはアメリカの独立宣言が採択された東部ペンシルベニア州フィラデルフィアです。「今回の選挙はアメリカの魂を巡る闘いだ」と訴え、トランプ氏による「恐怖と分断」からの決別と「米国再建」を掲げました。

アメリカの全国で広がる抗議デモに対しては「私は耳を傾ける」と対話の重要性を指摘しました。アメリカ社会の仕組みに深く根付く「構造的な人種差別」に取り組む姿勢を示し、トランプ氏との違いを強調しました。

トランプ氏はツイッターで、1日夜から2日未明にかけて抗議デモが沈静化したとの見方を示し「トランプ大統領ありがとう!」と自分に感謝する珍しい投稿もしました。(ワシントン共同)

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