コントゥム省のソダン族の人々、薬草栽培で富を得る

(VOVWORLD) - この数年、中部高原地帯テイグエン地方の行政当局の指示に従って、コンプロン県、ツモロン県、ダクグレイ県に住むソダン族の少数民族の人々は経済的価値が高い薬草の栽培を推進し、生活水準の向上が図られています。

2019年、外見は朝鮮人参に似ているゴックリン人参や五味子、クィドン人参など栽培により、億万長者になったソダン族出身の人が多く出ています。年末に、コントゥム省、ダクグレイ県、ゴックリン村に住んでいるイ・ヒエップさんの夫婦は人参の収穫で大忙しでした。イ・ヒエップさんによりますと、2018年、人参の栽培から得た収益はおよそ2億5千万ドンとなりましたが、2019年、その値段が高くなったことから、収益も増えたということです。イ・ヒエップさんは次のように話しました。

(テープ)

「人参の栽培で得た収益はコーヒーより高いですよ。値段が高いですし、売れ行きが良いのです。購入者は畑までに足を運んで、注文してくれました。今年、人参が豊作となり、根が太くて、美しいので、毎日、およそ5百万ドンの売上げを得ました。」

ダクグレイ県やツモロン県、コンプロン県の各村に住むソダン族の人々はタピオカやコーヒー畑、森林にも朝鮮人参を栽培し、成果を収めました。また、ツモロン県、コンプロン県でソダン族の人々は薬草の栽培にも成功しました。コンプロン県、マンカイン村に住むイ・ムアさんはドンカイという薬草の栽培によって、年平均数千万ドン(数万円)の収入を手にしています。イムアさんは次のように話しました。

(テープ)

「ドンカイの木の栽培と育て方はコーヒーより簡単です。この2年間をみて、薬草を栽培して、収入が高いですよ。商人は畑まで足を運び、注文してくれます。ドンカイの木の栽培によって、我が家の生活水準は前より遥かに改善されてきました。」

経済面をみると薬草の栽培は他の作物より収益が高くなっています。ツモロン県のテサン、マインリ、ゴックレイなどの村人はおよそ30ヘクタールのゴックリン人参を栽培しています。1キロはおよそ1億ドン、約50万円の収入が得られます。他の朝鮮人参の収益は1ヘクタールあたり、10億ドン、約475万円にのぼっています。コンプロン県人民委員会のレ・ドク・ティン副委員長は薬草の栽培のお陰で貧困解消が図られたと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「この2年間、薬草の栽培は大規模ではないが貧困解消に寄与してきました。薬草の栽培でかなりの収入を得た世帯が現われています。向こう2年間に、薬草栽培発展計画の実施により、多くの住民が貧困から脱出するよう期待しています。

2019年、コントゥム省の農業部門は企業や住民に30万あまりの朝鮮人参、4万あまりのドンカイの木などを供給しました。マンデン ハイテク工業団地管理委員会のファム・タイン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちが供給する薬草が成長する可能性が高いです。また、住民らに技術コンサルタントを行なっています。この地方で薬草栽培を発展させる潜在力が大きいと思います。住民たちに肥料や資金などを供給し、薬草を仕入れていますよ。」

現在、コントゥム省では750ヘクタールの薬草面積があり、薬草の生産量は3900トンを超えています。また、10社の企業におよそ7660ヘクタールの森林や土地をリースして、薬草の栽培・加工の発展を目指しています。

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