宗教信仰の自由権 法律でも実際でも確保

(VOVWORLD) - 法律に従って行われる宗教活動は常に、便宜が図られています。

先ごろ、アメリカ国務省は2019年版国際宗教自由報告書を発表し、その中に、ベトナムが宗教・信仰の自由を制限するという誤った情報を引用しました。これを受け、ベトナムの各宗教の聖職者らは、ベトナムの宗教信仰の自由権の確保を強調し、この報告書を批判しています。

各宗教は国とともに歩む

 アメリカ国務省の2019年版国際宗教自由報告書は、「ベトナムでは宗教を弾圧するという現状がある」としていますが、宗教・信仰の自由権は法律で明確に規定されているとともに、実際に確保されています。ベトナム仏教協会執行評議会の副議長を務めるティック・バオ・ギエム和上は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムのすべての宗教は国とともに歩んでいます。特に、今回の新型コロナとの闘いでは、各宗教は党と政府の呼びかけに応え、疫病対策と、終息後の経済回復に積極的に参加しています。各宗教は互いに、友情溢れた雰囲気の中で活動しており、宗教弾圧を始め、宗教に関する大きな問題はありません。すべての宗教信仰は法律に従って保護されていますよ。」

様々な信仰・宗教が認められている「多宗教国家」であるベトナムでは年に宗教信仰・に関する1万以上の行事が行われています。規模が小さい行事もあれば、大きな行事もありますが、信者だけでなく、そうではない人の多くも楽しんでいます。これは、宗教信仰の自由権が確保され、民族の文化に組み合っていることを示しています。

宗教信仰の自由権が法律でも実際でも確保

ベトナムでは、宗教信仰の自由権は2013年憲法で明確にされており、2016年宗教信仰法を始め、多くの法律で具体化されています。2016年宗教信仰法の発効は、宗教信仰の自由権の確保に重要な節目となっていると評されています。国会法律委員会のチャン・ティ・ズン副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「国会は宗教信仰法の展開に対する監視作業を行っていますが、今まで問題を発見していません。多くの宗教組織がこの法律に従って登録を行いました。地方行政府は、各宗教が法律に従って活動できるようにいろいろな案内・指導を行っています。」

一方、2期連続で国会議員であったレ・タイン・バンさんは、宗教弾圧はもちろん、宗教信仰の自由権違反に関する意見を一つも聞いていなかったと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「宗教問題は、自国の基準を他の国に適用してはいけないと思います。ベトナムでは、憲法を始め、関連法律は宗教信仰の自由権を守っており、実際でも、きちんと展開されています。」

ベトナムの歴史から見ると、各宗教は国とともに歩んでおり、国の建設・防衛事業に大きく貢献しています。また、各宗教の多くの教理は国民の生活に密着しており、愛情や相互支援などが溢れた社会づくりに役立っています。そのため、法律に従って行われる宗教活動は常に、便宜を図られています。

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