緑あふれるベトナムのため

(VOVWORLD) -気候変動や、台風、洪水、土砂崩れ、干ばつ、塩害などが深刻な人的物的被害をもたらしている中で、森林発展・保護は差し迫った問題でありながら、長期的な任務ともみられています。 
緑あふれるベトナムのため - ảnh 1フック首相が植林際に参加しています
(写真:plo.vn)

このほど、グエン・スアン・フック首相は、2021年の植樹祭と森林発展・保護に関する指示を出し、その中で、2021∼2025年期に10億本の木を植えるという目標を設定しました。 気候変動や、台風、洪水、土砂崩れ、干ばつ、塩害などが深刻な人的物的被害をもたらしている中で、森林発展・保護は差し迫った問題でありながら、長期的な任務ともみられています。 

フック首相は各省庁、機関、地方に対し、「2021年に、植林の本数を2020年の1.5倍に、そして、2022∼2025年期に2倍にするよう」要請しました。また、「全国民が森林発展・保護と植樹運動や、自然災害による被害軽減、環境保護、気候変動への対応活動に積極的に参加できるように、宣伝啓蒙活動や、関連法律の普及作業などを進めていくよう」指示しています。

林業大学所属森林生態系と環境研究所の元所長であるブオン・バン・クイン博士は「ベトナムはこの目標を実現できる能力を十分に整えている。これは大規模なプログラムであるため、効果的に展開されるように具体的な行動を作成する必要がある」と強調しました。

また「10億本の植林は30万~50万ヘクタールの森林を植えることを意味する。現在、ベトナムはまだ60万~70万ヘクタールの余地があり、その目標を実施する土地は十分にある」と明らかにしました。

向こう5年間に10億本の木を植えるという目標を実施するため、資源環境省は具体的な行動計画案を作成し、政府に提出しました。その中で、破壊されている生態系の修復を集中的に行います。資源環境省は10億本の木を植えることは利潤のためではなく、自然環境の改善を目的にするとしています。資源環境省のチャン・ホン・ハ大臣は次のように語りました。

(テープ) 

「10億本の植林構想は運動にとどまることなく、10億本の木を植えるだけでなく、のちの世代に残すための生態系を構築しなければなりません。現在、この目標の遂行のため、私たちは土壌の条件や生物多様性など科学的問題を研究しています。」

向こう5年間に10億本の木を植えるという目標を実施するため、各地で様々な植林運動が展開されています。これは「はげ山」だけでなく、農村部と都市部のを緑化させることにもつながるでしょう。

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