今回の派遣は、国際的な人道支援という重要な任務であり、ベトナム共産党と政府の対外方針を具体的に示すものだとしています。

ベトナム人民軍からは、参謀本部・救難救助局のファム・バン・ティ副局長を団長とする、将校と職業軍人あわせて82人が派遣されます。

このうち、倒壊した建物での救助を担う工兵チームは、工兵部隊に所属する31人で構成されています。がれきの下にいる人を探す機器のほか、切断や押し広げ、持ち上げに使う機器、コンクリートを切ったり穴を開けたりする機器などを持ち込みます。

軍医チームは30人で、医療機器や薬、医療用品を携行します。また、10人のチームが、8頭の救助犬を使って捜索・救助にあたります。

このほか、派遣団はおよそ88トンの支援物資を運びます。この中には、50トンの非常用の食料、テント1,600セット、発電機15台が含まれています。人道支援と災害救援の活動は、20日間を予定しています。

豊富な現場経験を持つファム・バン・ティ少将は、次のように話しています。

(テープ)

「救助犬のチームは、捜索を行い、がれきの下にいる被災者の場所を見つけます。また、においをたどって遺体を探します。その後は、工兵部隊や現地の部隊に引き継ぎ、救助にあたってもらいます。工兵部隊とともに、映像や音で探す機器、それに壁の向こう側を調べるレーダーを使います。こうした装備は、トルコとミャンマーで起きた地震で、被災者の捜索や救助に非常に効果を上げました。また、必要な態勢を整えた軍医チームを配置し、住民だけでなく、現地で活動する部隊に対しても、受け入れ、診察、治療、薬の無償提供を速やかに行います」

ベトナム人民軍が、部隊や装備を海外に派遣し、人道支援や災害救援にあたるのは、今回で3回目です。

今回の任務に参加する隊員の中には、2023年にトルコで、2025年にミャンマーで起きた地震のあと、それぞれの国の政府や人々を支援した経験を持つ人もいます。その活動は国際社会から温かく受け止められました。ベトナム人民軍のグエン・タン・クオン参謀総長は、隊員たちに次のように求めました。

(テープ)

「任務の内容をしっかり理解し、必ずやり遂げるという強い意志を持ってください。一人ひとりが自覚と組織の規律を大切にし、力を合わせて、困難を自ら乗り越えていくことです。そして、党と国、軍から託された任務を立派に果たしてください」

一方、ベトナムの公安部隊の救助チームも28日夜、ベネズエラでの任務に向けて出発しました。派遣団は42人で、専用の車両や捜索機器、医療用品のほか、活動に必要な物資を携え、現地での救助活動にあたります。