ベトナム北部ニンビン省ヴァンタン村(旧ナムディン省イーイエン県イエンティエン村)にあるカットダン(Cát Đằng)漆器伝統工芸の村は、古くから伝統的な漆器製品で広く知られています。カットダン村の職人たちの器用な手によって生み出される多くの製品は、ベトナム人の伝統的な文化的儀礼において象徴的な存在となってきました。現在、カットダン村の漆器製品は国内で消費されているだけでなく、多くの国でも人気を集める輸出製品となっています。
カットダン漆器工芸の村は、600年以上の歴史を経て形成・発展してきました。同村の製品は、金箔や朱漆が施された仏像、御輿、厨子、門帳、対聯などの形で、伝統的なお堂や神社、寺院、宮殿などに登場してきました。かつて漆器製品は主に木材を素材として作られていましたが、現在、職人たちは竹や葦を使った製品を創り出し、現代の生活様式に合わせたお土産品や家庭・オフィス用の装飾品として活用しています。
軽くて安価、耐久性に優れ、運搬が容易であるという利点から、竹や葦はカットダン村の人々の生産において次第に主流の素材となりつつあります。
ニンビン省ヴァンタン村で漆器生産工房を営むダン・タイン・コンさんは次のように話しています。
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「昔は手作業で行っていましたが、ここ数年は生産量を増やすために機械を導入してサポートしています。近年、竹や葦を組み合わせて漆を施した製品の数量が増加しています」
竹や葦を組み合わせた漆器製品の生産に20年携わってきたブイ・ティ・トゥさんは、次のようにその工程を語ってくれました。
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「葦の選別においては、幼すぎず、また老いすぎてもいない葦を職人は巧みに選びだします。葦は、後に虫害を防ぎ、高い耐久性を持たせるために、少なくとも6ヶ月間は水に浸けておきます。その後、葦を細かく裂いてヒゴを作り、削って磨きをかけます。そして、ヒゴを傾けながら型の形状に合わせて慎重に固く巻き付け、葦の輪の間に隙間が残らないように調合した接着剤を塗布します。その後、製品がなめらかに輝き、必要な薄さに達するまで研磨を繰り返します」
素地の成形が完了した後、それぞれの漆器製品は、下塗り、上塗り、研磨、螺鈿(らでん)細工、卵殻貼り、金箔押しなど、多くの手の込んだ工程を経て仕上げられます。最終的に、職人たちの手によって様々な様式化された模様が装飾されます。
ニンビン省ヴァンタン社にあるナムハイ有限会社の副社長、チン・ゴック・トゥイさんは次のように述べています。
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「手作りの漆器製品においては、すべての工程が重要です。なぜなら、これらは環境に配慮した製品だからです。家庭用品や調理器具、食品容器であるため、輸出基準を満たし、食品衛生を確保するために、すべての工程を厳格に管理しなければなりません。お客様側から要求される検査項目は、世界中で認可され、適法化されています」
現在、カットダン村の漆器製品は非常に多様化しており、主に花瓶、ボトル、絵画、レリーフなどの家庭用品やインテリア装飾品が中心となっています。新しい技術の導入により、製品は国内市場の需要を満たすだけでなく、アメリカ、欧州連合(EU)、日本、ロシアなど、多くの市場へと輸出されています。
ニンビン省ヴァンタン村人民委員会のファム・ティエン・ディエン副委員長は次のように説明しています。
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「以前は、地元の漆器業は各家庭が自主的に製造し、省内の近隣の村や国内市場に商品を供給するにとどまっていました。しかし最近では、漆器業が発展し、欧米諸国への輸出も行われるようになりました。現時点で、ヴァンタン村内の企業は、輸出基準を満たすために生産規模を拡大し、非常に厳格な生産プロセスを構築しています。」
ニンビン省ヴァンタン村には、現在3000人以上の労働者が漆器業に従事しています。この産業を持続可能に発展させるため、地方行政当局は企業の設備刷新や貿易促進フェアへの参加を支援し、カットダン村の竹・葦を組み合わせた漆器製品のブランディングを段階的に進めています。これと並行して、観光部門もカットダン伝統工芸村を、ニンビン省の文化・生態観光ルートと結びついた「工芸の村観光」の目的地として、段階的に組み込んでいく方針です。
