ベンチェ省の人々の生活にとってのヤシの意義

(VOVWORLD) -椰子の木は19世紀にベトナムに初めて植えられました。当時、マレーシア、フィリピンの商人が交易のため、ベトナムにやってきた時、椰子の木を持ち込みました。

ホアイ こんにちは、ホアイです。

ソン こんにちは。ソンです。今日のこの時間は南部ベンチェ省の人々の生活にとっての椰子の意義についてお伝えします。

ホアイ 椰子の木は19世紀にベトナムに初めて植えられました。当時、マレーシア、フィリピンの商人が交易のため、ベトナムにやってきた時、椰子の木を持ち込みました。

ベンチェ省の人々の生活にとってのヤシの意義 - ảnh 1

ソン 椰子の木はベトナムの多くの地方で植えられますが、最も多く見られるのは南部メコンデルタ地域です。その中でも、特にベンチェ省は椰子の産地として知られています。

ホアイ 現在、同省の椰子の植林面積は7万ヘクタールです。毎年、ベンチェ省だけで、椰子の実の総数は6億個が収穫されています。

ソン そんなわけで、ベンチェ省では椰子に関わる産業が急速に発展していますね。椰子の木のように多くの価値がある植物はないでしょう。椰子の葉は家屋の屋根に敷かれ、椰子の皮は紐として利用され、椰子のオイルは食品や健康ケア製品になります。

ホアイ 椰子の幹は食事の時に使う箸やコップなどの食器が造られます。つまり、椰子の木のすべての部分が使えるということで、捨てる部分はないのです。

ソン 椰子の産地とされているベンチェ省に行くと、どこにでも、椰子からできた製品を目にできますが、その中で、ベンチェ省の有名な特産品の一つは椰子の実キャンディーです。

ベンチェ省の人々の生活にとってのヤシの意義 - ảnh 2

ホアイ ベンチェ省チャウタイン県タンタイン村にはタムチュンさんの椰子の実キャンディー工場があります。

ソン ここでは、チュンさんの家族全員が手作業で椰子の実キャンディーを作っています。この施設の作業員の一人チャン・テイ・フォン ( Tran Thi Huong) さんは次のように語りました。

(テープ)

「まず始めに、椰子の真っ白い果肉を絞って、椰子・ミルクをとります。そして、お砂糖を熱したフライパンに入れ、炒めます。綺麗な黄身色になったら削った椰子・ミルクを入れます。すべての工程は手作業で行います」

ソン チュンさんの椰子の実キャンディー施設は毎日、外国人観光客およそ100人を迎えます。これらは椰子キャンディーの作り方を見学する他、製品を買います。

ホアイ 椰子・キャンディーを作りながら、チュンさんは次のように話しました。

(テープ)

「ベンチェ省の主な特産品は椰子です。椰子の木ならば、葉っぱから果実まで、すべてが利用できます。椰子の木は美術品に、果実は椰子の実キャンディーに、椰子の実の殻は活性炭として、魚の飼料に利用されます。」

ホアイ チュンさんの工房には椰子の木からできた鉢植え、時計、猿や象、豚、鶏などの多くの美術手工芸品が並べられています。タンタイン村の職人トゥ・ダン( Tu Dang) さんは次のように語りました。

(テープ)

「椰子の木を栽培するので、収入はあまり高くないですが安定しています。椰子の木のすべての部分が利用できますから。椰子の木から美術手工芸品や記念品が作られます。しかし、美術工芸品をつくるための椰子の木の樹齢は40年以上でなければなりません」

ホアイ 椰子の木から作られた美術手工芸品を生産するファン・トゥ・グェット( Phan Thu Nguyet) さんは次のように語っています。

(テープ)

「椰子の木から作られた美術手工芸品により、地元の人々の生活は大きく改善されるようになりました。彼らは暇な時間を利用して、提灯など美術手工芸品を作っています。」

ベンチェ省の人々の生活にとってのヤシの意義 - ảnh 3

ソン ベンチェ省の人々にとって、椰子は生活に欠かせないものとなってきました。家の前に植えられている椰子は彼らの故郷に詩的風景を生み出しています。そして、椰子は文学作品や詩のテーマともなってきました。先ほどのグェットさんの話です。

(テープ)

「椰子の木は地元の人々にとって馴染み深いイメージです。椰子の木は優しくて、親しみやすいというベンチェ省の人々の気質を示しています。」

ソン 現在、椰子から作られた製品が世界68ヶ所の国々と地域に出回っています。毎年、椰子製品の輸出総額は2億ドルに達し、同省の輸出総額の40%を占めています。

ホアイ チャンスがありましたら、一度ベンチェ省に足を運んでみてくださいね。椰子ジュースを飲みながら、椰子並木を眺め、リラックスした一時を過ごすことができますね。

ソン そうですね。では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。

(曲)

「~」をお送りしました。今日のハノイ便はベンチェ省の人々の生活に対するヤシの意義についてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。

Feedback

さえき・よしのり

記事のタイトルの言葉の使い方が違います。
ベンチェ省の人々にとって、ヤシの木とはどのようなものか、ということが書かれた記事なので、「ヘンチェ省の人々の生活に"とっての"ヤシの意義」などが良いのではないでしょうか。最後のあいさつで、アンさんが「ベンチェ省の人々の生活に対する椰子の木の役割」と言っていますので、この題名にするのも良いと思います。いずれにせよ、「意義」の前に、「~に対する」が来るのは、おかしいです。

また、「ヤシ」は植物の名であり、「椰」は常用漢字ではないため、かたかなで書くといいと思います。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/003.html

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