APEC年2017の優先課題の促進に取り組むベトナム

(VOVWORLD) -SOM3の活動の一環として、食料安全保障週間、中には、食料安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくりに関する高級対話が開かれます。
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食糧の安全保障、気候変動に対応できる持続可能な農業づくりは世界的にも差し迫った問題であり、世界の多くの国々の関心事となっています。これはベトナムが主催するAPEC年2017の優先課題の一つとして位置づけられています。また、この内容は18日から30日にかけて、ホーチミン市で開催されるSOM3=第3回高級実務者会合と関連会合の議事日程に盛り込まれています。

SOM3には国内外の代表およそ2600人が参加します。また、SOM3の活動の一環として、食料安全保障週間、中には、食料安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくりに関する高級対話が開かれます。

食料安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくり:グローバルな問題

アジア太平洋地域は面積が広く、その総人口は30億人、世界人口のおよそ40%を占めています。近年、科学技術の進歩のおかげで、アジア太平洋地域を始め、世界各国は食糧・食品を自給できるようになりました。しかし、経済発展、地理的条件などにより、貧困状態や子どもの栄養失調が発生しています。その他、アジア太平洋地域は世界で最も深刻な自然災害を受ける地域となっています。そのため、食糧安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくりは差し迫った問題になっています。こうした理由で、ベトナムはこの問題をSOM3のテーマとして選んだことはAPEC加盟諸国の賛成を得ています。農業農村開発省のグェン・スアン・クオン( Nguyen Xuan Cuong) 大臣は次のように語りました。

(テープ)

「今回の会議では3つの内容が採択されることを望んでいます。第一は食料安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくりに関する枠組み計画、第二は農村開発と都市発展の両立に関する枠組み計画、第三は将来、アジア太平洋地域における持続可能な農業発展に関する枠組み計画です。これを通じて、各経済セクターや個人、組織が農業分野におけるスタートアップに参加することを呼びかけます」

APECへの参入は経済面に大きな利益をもたらす

APEC加盟してからおよそ20年が経ち、そして、2回にわたり、APEC首脳会議を主催したベトナムはAPECの活動に大きく貢献する一方、APEC加盟から様々な利益を得ています。農業分野において、食糧不足状態にある国からベトナムは国内の食糧の需要を満たすだけでなく、世界で二番目のコメ輸出大国になりました。これはAPECを始め、世界経済への参入がもたらす成果と言えます。

今年、ベトナムはAPEC首脳会議を主催しますが、2006年のAPEC首脳会議の主催と比べて世界情勢が大きく変動してきました。その中で、最も大きな困難は世界の貿易自由化がいくつかの困難に直面しているということです。特に、農業分野に関して、今回の会議は特別な関心を寄せています。先ほどの農業農村開発省のグェン・スアン・クオン大臣はさらに次のように語りました。

(テープ)

「今回のSOM3には農業分野が集中的に取り上げられています。特に、今月18日から25日にかけて、「農業ウィーク」というイベントが開かれます。これにより、食糧安全保障と気候変動に対応できる持続可能な農業づくり、都市化がさらされている背景における農村開発などの問題が討議されます」

今回のSOMに参加する代表の数は2006年と比べ10倍です。これは農業分野に対するAPEC加盟諸国の深い関心を示していると言えるでしょう。


 

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