パンムンジョム宣言1年 韓国の記念行事に朝鮮は不参加

(NHK) 南北首脳会談が開かれ朝鮮半島の完全な非核化を目指すことなどで合意した「パンムンジョム(板門店)宣言」から1年となる27日、韓国政府は記念行事を開きましたが朝鮮民主主義人民共和国側は参加せず、非核化に具体的な進展がない中、南北の関係改善も停滞している現状が浮き彫りになりました。
パンムンジョム宣言1年 韓国の記念行事に朝鮮は不参加 - ảnh 1       (写真: AFP/TTXVN)

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が会談し、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことなどで合意したパンムンジョム宣言から1年となる27日、韓国政府は記念行事を開きました。

行事は、首脳会談が行われた南北の軍事境界線にあるパンムンジョムで開かれ、音楽家による演奏などが披露されたほか、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王からのメッセージが公開されました。

ムン大統領はビデオメッセージを寄せ、「宣言は一つ一つ履行されている」と述べて、非武装地帯で兵士が警戒に当たる歩哨所の一部撤去などを成果として強調しました。そのうえで「南北が共に出発した平和の道だ。宣言から時がたつほど、平和で、共に豊かに暮らす朝鮮半島になるだろう」と述べて、宣言の履行を進める姿勢を示しました。

一方で、27日の行事に朝鮮民主主義人民共和国側は参加せず、南北の融和ムードを盛り上げたい韓国政府のねらいに反して、朝鮮民主主義人民共和国の非核化に具体的な進展がない中、南北の関係改善も停滞している現状が浮き彫りになりました。


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