米中貿易協議 中国側が米農家視察を突如中止 進展は不透明に

(NHK) アメリカと中国はワシントンで開いていた次官級の貿易協議を終えました。農産品の分野での妥結を優先する暫定合意案を探ったとみられますが、中国の代表団が、予定していたアメリカの農家への視察を突如中止するなど来月の閣僚級の交渉で進展があるかは不透明な情勢です。

米中貿易協議 中国側が米農家視察を突如中止 進展は不透明に - ảnh 1      (写真:THX/TTXVN)

アメリカと中国は、20日までの2日間、ワシントンで次官級の協議を行いました。

協議では中国がアメリカ産の大豆を大量購入するなど農産品の分野での妥結を優先する暫定的な合意案を探ったとみられます。

アメリカ通商代表部は「今回の議論は生産的なものだった」という声明を出しましたが、協議を終えた中国の代表団が来週予定していた中西部のネブラスカ州やモンタナ州の農家への視察を突如取りやめたことが分かり、交渉が進展しなかった可能性が指摘されています。

一方、トランプ大統領は20日の記者会見で「部分的な合意ではなく完全な合意、大きな取り引きを求めている」と述べ、中国による知的財産権の侵害の問題などを含め、あくまでも包括的な合意を目指すことを示唆しました。

米中の貿易交渉をめぐっては双方が歩み寄ったかに見えて、その後停滞する事態が繰り返されているだけに、来月はじめの閣僚級の交渉で進展があるかは不透明な情勢です。

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