(VOVWORLD) -ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合が創設から５０年となる８日、フィリピンで記念の式典を開き、地域のさらなる発展に向けて各国に改めて結束を呼びかけました。
 カエタノ外相＝ Inquirer |
式典では、今年の議長国フィリピンのドゥテルテ大統領を前に、カエタノ外相が、発足当初は存続さえ危ぶまれたが「平和を維持し、繁栄を遂げた」と挨拶し、さらなる発展に向けた宣言を発表し、地域の安定と発展を目指したＡＳＥＡＮ発足当時の願いを振り返りました。
同日午前、中国の首都北京駐在ASEAN委員会は、ASEAN旗の掲揚式を行いました。在中国ベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使とASEAN加盟諸国の大使らが臨みました。掲揚式で発言に立った北京駐在ASEAN委員会委員長を務めるSoegengRahardjo在中国インドネシア大使は「50年間の発展過程を経てきたASEANは、敵対関係にあった地域から統一した組織へと発展し、世界における経済成長速度の最も速い地域となっている。実質的な共同体に向けて、ASEAN加盟諸国は、相互理解、相互信頼を深めると共に、対話を強化する必要がある」と強調しました。
一方、式典で、中国の孔鉉佑外務次官補は中国の習近平国家主席のお祝いの手紙を読み上げました。手紙の中で、習主席は「ASEANと中国との関係は国際関係における模範的な関係になるだろう」との希望を表明しました。