クリミアで銃乱射事件 19人死亡 共犯者いないか捜査

(NHK)ロシアが併合しているウクライナ南部のクリミアの学校で起きた銃の乱射事件で、ロシアの捜査委員会は「何者かの助けや影響によってこの犯罪が引き起こされたとしたら、必ず法の裁きを受けさせる」と述べ、共犯者がいないか、引き続き捜査することにしています。
この事件は、ロシアが4年前に併合したウクライナ南部のクリミアの町ケルチで、17日午後、職業訓練を行う学校で銃の乱射と爆発があり、これまでに19人が死亡し、50人余りがけがをしたものです。

現場では、この学校に通う18歳の男が死亡しているのが見つかり、捜査当局は、この男が小銃や手製の爆発物を用いて人々を殺傷したあと自殺したものと見て、殺人の容疑で調べています。

当初はテロではないかという見方が出ましたが、プーチン大統領は「これは犯罪だということが明らかになった。事件の動機や背景について厳密な捜査が行われている」と述べ、テロの可能性は否定しました。

一方、捜査委員会トップのバストリキン議長は「何者かの助けや影響、あるいは誰かの怠慢によって、この犯罪が引き起こされたとしたら、その者たちに必ず法の裁きを受けさせる」と述べ、共犯者がいないかどうかなど、全容解明を進める方針を強調しました。

事件が起きたケルチは、クリミアと対岸のロシア本土を結ぶ全長19キロの巨大な橋が架かる場所で、ロシアがクリミアを併合するうえでの要衝となっています。

ご感想

他の情報