コロンビア 和平合意後初の議会議員選挙

(NHK)南米コロンビアで、おととし政府と反政府ゲリラ組織FARCが和平合意に至ってから初めての議会議員選挙が11日始まり、政党に衣がえしたFARCが立候補者を立てて選挙に臨んだことから、結果が注目されています。


コロンビアでは、政府と反政府ゲリラ組織FARC=コロンビア革命軍が半世紀以上にわたって内戦を続け、20万人以上が犠牲となりましたが、おととし、双方が和平合意に至りました。

その和平合意後、初めてとなるコロンビア議会の議員選挙が11日始まり、首都ボゴタの投票所でも投票が始まっています。

この選挙には、すべての武器を放棄して去年9月に政党へと衣がえしたFARCも参加しています。

和平合意に基づいて、FARCには上下両院合わせて10議席が割り当てられることがすでに決まっていますが、FARCは、さらなる議席の獲得を目指し、元ゲリラの幹部らを中心に70人以上の候補者を立てて選挙に臨みました。

ただ、コロンビアでは、FARCに対しては肉親を殺害された遺族を中心に批判的な意見が根強く、事前の世論調査では議席の上積みは難しい見通しだとする一方で、和平合意の内容をFARCに厳しい内容に修正することなどを掲げた政党が優勢となっています。

コロンビアの議会議員選挙の投票は日本時間の12日午前6時に締め切られ、12日中に大勢が判明する見通しです。


ご感想

他の情報