シリアのIS「来年2月までに」壊滅 仏大統領が見通し

【AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は17日、シリアに残るイスラム過激派組織「IS=イスラム国」は来年2月までに壊滅するとの見通しを示しました。
シリアのIS「来年2月までに」壊滅 仏大統領が見通し - ảnh 1 仏エマニュエル・マクロン大統領(写真:ロイター)

シリア政府と反体制派による新たな和平協議を来年初頭にも実現させたいとの考えも明らかにしました。

ISはシリアで一時は広範な領域を支配下に置いていましたが、首都と称してきた北部の都市ラッカを10月に失うなど退潮が鮮明。同国内に持つ支配地はわずか数か所となっています。

マクロン大統領は仏国営テレビ「フランス2」とのインタビューで「われわれと有志連合はイラクでのISとの戦争に勝利したばかりだ」と指摘しました。その上で「来年2月半ばから末までにはシリアでの戦争にも勝つと考えている」と述べました。

2011年に始まってから34万人以上が死亡したシリア内戦をめぐっては、先週行われたUN=国連仲介の和平協議が再び頓挫しました。

マクロン大統領は、シリアのバッシャール・アサド大統領を「シリア国民の敵」と表現しながらも、アサド大統領や政権代表者との話し合いが必須だと強調しました。来年初頭にアサド政権側と全ての反体制派勢力側が参加する協議が再開するよう望むと語りました。

マクロン大統領は、アメリカ主導のIS掃討戦に加わっている一国としてのフランスの最優先事項はISの「根絶」であり、アサド大統領の追放ではないとする今年6月以降の同国の立場を改めて明確に示しました。

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