シリア和平協議 停戦維持向け予断許さず

(NHK)シリアの和平協議は、先月、北部のアレッポを制圧した政権側と反政府勢力の間で停戦合意が結ばれたのを受け、それぞれの後ろ盾のロシアとトルコが主導してカザフスタンの首都アスタナで23日から始まりました。

シリアでは、停戦合意のあとも、一部の地域で戦闘が収まっていないことから、今回の協議では、停戦を定着させ、国連が仲介する和平協議の再開につなげられるかが焦点となっています。


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(写真:EPA/TTXVN)

協議の途中でNHKなどの取材に応じた反政府勢力の代表団の1人は、「アサド政権は、何度も停戦に違反をしている。これでは、先に進む意味がない」と非難したうえで、停戦違反を監視するメカニズムを設けるよう求めていることを明らかにしました。

これに対し、政権側のジャファリ国連大使は、攻撃しているのは停戦の対象外のテロ組織だとしたうえで、「反政府側は、停戦合意を自分勝手に解釈し、責任ある行動をとっていない」と非難しました。

協議は、24日も続く予定ですが、双方の不信感は根強く、停戦を維持していくための具体策で一致できるかどうかは予断を許さない状況です。

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