タリバンが戦闘再開宣言 アフガニスタンの一時停戦終了

(NHK)アフガニスタンで、政府と反政府武装勢力タリバンとの3日間にわたる一時停戦が17日夜、終了したのを受けて、タリバンは、政府軍やアメリカ軍に対する戦闘を再開すると宣言し、今後、再び攻勢を強めるおそれが出ています。

タリバンが戦闘再開宣言 アフガニスタンの一時停戦終了 - ảnh 1      (写真:EPA/TTXVN)

アフガニスタンでは、イスラム教の断食月ラマダン明けの祝日に合わせて、政府とタリバンが3日間の一時停戦に入り、17日夜、終了しました。

停戦期間中、各地ではこれを祝う集会などが開かれましたが、東部ナンガルハル州ではタリバンなどが参加する集会などを狙った自爆テロが16日と17日、2日連続で発生し、地元政府によりますと少なくとも合わせて54人が死亡しました。

このうち1件は、タリバンと敵対関係にある過激派組織IS=イスラミックステートによる犯行だと伝えられていて、停戦による融和ムードを妨げる狙いもあったと見られます。

アフガニスタンのガニ大統領は、停戦期間をさらに延長するようタリバン側に呼びかけていましたが、タリバンの報道官は17日夜、声明を発表し「戦闘員たちはこれまで同様に作戦を継続するよう指示された」として、政府軍やアメリカ軍に対する戦闘を再開すると宣言しました。

さらに、タリバンは政府との和平に向けた対話にも否定的な姿勢を改めて示したことから、今後、再び攻勢を強めるおそれが出ています。

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