23日午前、インドネシアの首都ジャカルタにある大統領官邸で、インドネシアを公式訪問しているベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長を歓迎する式典が盛大に行われました。歓迎式の直後、チョン書記長とジョコ・ウィドド大統領は会談に臨みました。

会談で、双方は「チョン書記長のこの訪問は両国関係に重要な歴史的節目を印し、両国間の戦略的パートナー関係を深化させるものである」ということで一致しました。

双方は両国間の戦略的パートナー関係を深化させるための措置について意見を交換した上で、今後、両国間の各レベルの相互訪問の維持、現行の協力体制の効果的利用、両国の各地方間の協力強化で一致しました。

双方は国防・安全保障分野における協力は両国関係に重要な柱の一つであり、今後、強化される必要があることで一致しました。これを基礎に、双方はテロ対策、サイバーとハイテク犯罪、人身売買、麻薬取引、国境を越えた犯罪などの分野において緊密に協力することで一致しました。また、双方は排他的経済水域の画定に関する交渉を早期に終了することで一致しました。

また、会談で、双方は共に関心を持っている地域と国際問題について意見交換をしました。

双方はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海の平和、安定、航海の航行の自由、空の飛行の自由の確保の重要性を改めて強調しました。

双方は地域と世界の平和、安定の維持、国際法と国連憲章を遵守するため、テロ対策、海賊、軍拡競争、核兵器拡散などを含めた共通の問題点の解決のため引き続き協力すること、及び、ASEAN＝東南アジア諸国連合、ASEM＝アジア欧州会合、APEC＝アジア太平洋経済協力など地域と国際の場における協力を強化することを公約しました。

会談後、チョン書記長とユドヨノ大統領は両国間の協力文書の調印式に立ち会いました。その後、双方は記者会見を行い、この会談の結果に満足の意を表明しました。