チン首相

電話会談で、両首相は、ベトナムと中国との関係が2021年も引き続き発展しており、複数の成果を収めてきたことを認めました。また、新型コロナウイルスの影響を受けたにもかかわらず、2021年の両国間の貿易総額は新記録を達成し、1600億ドルを超えると見込まれています。

ベトナムと中国との検問所を経由する輸出ルートが滞っている問題について、チン首相は、双方に対し、「陸上国境線に関する3件の法的文書を良好に実現した上で、国境を管理するに際して、問題点を適正に処理する必要がある。同時に、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海での平和・安定の維持を目指す交渉のメカニズムを良好に活用し、国際法に沿って、それぞれの合法的な利益を尊重し、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に則って海域問題を解決し、COC=海上行動規範の作成を早期に完成することも重要だ」と要請しました。

一方、李克強首相は、経済、貿易、投資などの分野における二国間の協力強化を重視していることを明らかにすると共に、中国がベトナム、並びに、ASEAN加盟諸国と共に、COCの早期作成に努力してゆくと強調しました。