トルコ 反イスラエルの急先鋒に 「テロ国家」と非難
(NHK)アメリカがエルサレムをイスラエルの首都と認めたことに対する抗議の声がイスラム圏の各国で高まる中、トルコのエルドアン大統領は、イスラエルをパレスチナの占領を続ける「テロ国家」だと呼ぶなど、反イスラエルの急先ぽうに立って非難を続けています。
トルコのエルドアン大統領(写真:THX/TTXVN)
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アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受けて、イスラム圏の各国では10日も、アメリカとイスラエルに対する抗議のデモが続いています。
こうした中、トルコのエルドアン大統領は、この日行った演説で、アメリカを重ねて批判するとともに、イスラエルを「パレスチナの占領を続けるテロ国家だ」と強い言葉で非難しました。
これを受けてイスラエルのネタニヤフ首相は、トルコがパレスチナのイスラム原理主義組織を支援しているなどとして、「非難される筋合いはない」と反発しました。
これに対してトルコは「パレスチナの占領を続けるイスラエルこそ責任を問われるべきだ」とする声明を即座に発表し、反イスラエルの急先ぽうに立って非難を続けています。
トルコは、57の国と地域が参加するOIC=イスラム協力機構の議長国として13日に緊急の会合を開くことにしており、対応策の取りまとめに向けて議論を主導する狙いがあるものと見られます。