ナジブ前首相、39件目の追起訴=マレーシアの政府系ファンド事件

(時事通信) -起訴状によりますと、ナジブ氏は首相在任中の2016年2月、1MDBの監査報告書について、自身が刑事・民事上の責任を問われないよう起草段階で修正を担当者に指示しました。
マレーシアの司法当局は12日、政府系ファンド「1MDB」をめぐる巨額資金流用事件に絡み、首謀者の一人とされるナジブ前首相を職権乱用罪で追起訴しました。この事件をめぐる前首相の起訴は計39件となりましたが、一貫して無実を訴えています。
起訴状によりますと、ナジブ氏は首相在任中の2016年2月、1MDBの監査報告書について、自身が刑事・民事上の責任を問われないよう起草段階で修正を担当者に指示しました。
事件では、ナジブ氏と親しかった華人系マレーシア人の実業家ロー・テック・ジョー(通称ジョー・ロー)容疑者が「黒幕」とみられています。公共会計委員会に提出された監査報告書からはジョー・ロー容疑者の名前が削除されていたということです。同容疑者は海外逃亡中で各国の捜査機関が行方を追っています。
今回の起訴事実についてナジブ氏の弁護士は12日、クアラルンプール市内の裁判所で記者団に「監査報告書の決定前に修正を指示したもので、改ざんには当たらない」と主張しました。

ご感想

他の情報