フック首相 APEC首脳会議への出席を終了

(VOVWORLD) - 18日夜、グエン・スアン・フック首相とその一行は、17日と18日の両日パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで開催されたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の第26回首脳会議への出席を終了し、帰国の途に就きました。
フック首相 APEC首脳会議への出席を終了 - ảnh 1 APECの指導者ら

今回のAPEC首脳会議の枠内で、フック首相は、ABAC =APECビジネス諮問委員会の対話、APECの指導者と太平洋島嶼国の指導者との対話、APECとIMF国際通貨基金の指導者らによる対話など10件以上の活動に参加しました。

これらの席で、フック首相は、自由貿易、商取引、デジタル経済、国連のミレニアム目標実現などを促進させるというベトナムの立場を再確認するとともに、APEC内の連携強化と、国際社会におけるAPECの威信と役割向上を目指す措置を提案しました。また、フック首相は、ベトナム国会が先ごろ、CPTPP包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定を批准したことはベトナムの立場を示していると述べました。これについて、ベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「自由貿易に反対する動きが起こる背景の中で、ベトナムがCPTPPを批准したことは大きな貢献となるでしょう。この協定が来年初めに発効されることは同地域の自由貿易にとって大きな原動力になると思います。これは、アジア太平洋地域の持続可能な発展にも貢献するでしょう。自由貿易は地域の今までの発展にとって原動力となっています。APECの企業は自由貿易を支持しています。」

また、APEC首脳会議を機に、フック首相は各国の指導者らと個別会見を行いました。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相との会見で、フック首相は農産物を始めとするベトナムの商品の輸入に便宜を図るよう訴えました。両首相は、各レベルの訪問団の交換を強化し、両国の全面的パートナーシップを促進させたうえで、戦略的パートナシップに格上げすることで一致しました。

そして、18日午後行われた、フック首相と香港特別行政区の林鄭 月娥(りんてい げつが)行政長官との会見で、双方は、ベトナムと香港の行政機関・企業・国民の交流を強化するとともに、双方の国民の労働・学習に便宜を図るため、入国手続きを簡素化させることで一致しました。

なお、18日午後、第26回APEC首脳会議は、同会議としては初めて首脳宣言を合意できないまま閉幕しました。

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