２５日、ブリュッセルで行われた記者会見で、ベトナムのチャン・トゥアン・アイン商工大臣とEC=欧州委員会のセシリア・マルムストロム通商担当委員は、「EU=欧州連合とベトナムはEVFTA=EU・ベトナム自由貿易協定のテキスト案の法的な点検作業を完了した」と発表しました。

マルムストロム委員は、「双方は、できるだけ早くこの協定の締結・批准・実施を目指す」と明らかにしました。

マルムストロム委員とアイン大臣は、「EVFTAの締結や、EVFTAと投資保護協定の早期批准を双方の関連各機関に提案する。双方は、通商関係発展への条件づくりへ向けて、EUがベトナムの能力向上とこのFTAの活用のために支援することや、互恵の原則に従って貿易・投資活動を強化することなどを含め具体的な協力ロードマップも討議した」と明らかにしました。

今後の試練に関し、アイン大臣は、これから２０１９年３月までベトナムは欧州議会の支持を得るために準備する必要があることや、保護主義が台頭していること、安全保障問題などを理由にしてFTA締結を阻止する傾向などを取り上げ、「これらの問題を解決するために、双方は緊密に連携しなければならない」としています。

同日、アイン大臣は欧州議会国際貿易委員会のベルント・ランゲ委員長と会見しました。席上、ランゲ委員長はベトナムが取り上げている内容に賛同し、「２０１９年初めにEVFTAを締結するために取り組む必要がある」と提案しました。