19日、ベルギーで、BVA=ベルギー・ベトナム連盟はEVFTA＝EU欧州連合とベトナムとの自由貿易協定に関するセミナーを行いました。ベトナムとEUがこの協定に関する交渉をほぼ終了している背景の中で行われたこのセミナーはベルギー企業にこの協定がもたらす利益などを紹介しました。

席上、EU交渉団のモーロー・ペトリシオネ団長は、｢これまで、双方は木工製品や、サービス業、投資、税関、政府購買、競争力、持続可能な発展などの課題に関し、合意を達成した。双方は立場の隔たりを埋めるために取り組むことで一致した｣と明らかにしました。また、同団長は｢ベトナムは迅速に発展している国で、ベルギーをはじめEUの各企業に多くの利益をもたらす｣との見方を示しました。一方、ベルギー駐在ベトナムのブオン・トゥア・フォン大使はEUとの自由貿易協定がもたらす利益に触れ、｢これはベトナムの安定した経営環境づくりや、輸出促進、輸入超過の抑制などに寄与する｣としました。

これに先立ち、18日、ベルギー・ベトナム商工会もこの協定に関するシンポジウムを開きました。現在、EUはベトナムの第2の輸出先で、FTAが発効してから、EU向けのベトナムの輸出品の90％は免税対象となります。