リベリアでエボラ新規感染のペース鈍化、WHOは引き続き警戒

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写真:AFP/Getty images

 (ロイター) WHO=世界保健機関のブルース・エイルワード事務局長補は29日、エボラ出血熱の感染が深刻なリベリアで、感染の拡大ペースが減速している可能性があることを明らかにしました。

感染が確認された患者数が横ばいとなっているほか、死者の埋葬や医療施設に新たに収容された患者の数が減少しているということです。

エイルワード事務局長補は記者会見で、「新規感染ペースの鈍化を確認している」と明言しました。ただ、エボラ熱が制圧されたと判断することは「ペットのトラを手なずけたと言っているようなもの」だとし、「エボラは非常に危険であり、いくつかの埋葬で不手際があるだけでも新たに感染が始まり、再び増加傾向に陥る可能性がある」と警鐘を鳴らしました。

しかし、現在の減速傾向が続くなら、ギニア、リベリア、シエラレオネは12月1日までにエボラ封じ込め強化策の目標を「楽に」達成できるはずだと、エイルワード氏は語りました。

またWHOは、エボラ出血熱の感染者数が27日までに8カ国で1万3703人となり、このうち4920人が死亡したとの最新の集計結果を発表しました。

感染者数は25日から3000人超増加しましたが、これは過去のデータが追加されたことが主因としました。死亡者数は前回の集計から2人減りました。

WHOは、エボラ熱が死因と疑われた症例の多くが実際にはエボラ熱と無関係だったことが判明したため、集計を修正し、リベリアの死者が300人近く減りました。一方、シエラレオネの死者は200人以上多くなりました。

WHOの報道官は「感染の疑いがあった多くの人が実際にはエボラ熱ではなかった。数字は常に変化している。これからも正確な数字を常に示せるわけではない」と語りました。

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