中国は約束違反=米、穀物関税めぐり勝訴-WTO

(VOVWORLD) -中国が運用しているコメや小麦、トウモロコシの関税制度は、WTO=世界貿易機関加盟時の約束に違反するとアメリカが訴えていた問題で、WTOは18日、アメリカの主張を大筋で支持する紛争処理小委員会(パネル)の報告書を公表しました。
中国の穀物農家向け補助金を不当とした2月末のパネル判断に続き、アメリカの「2連勝」となりました。
アメリカのオバマ前政権は2016年、中国をWTO提訴しました。一定の輸入量までは低税率、超過分には高税率を課す「関税割当制度」の運用を問題視しました。報告書は、中国が01年のWTO加盟時に透明で公平な制度運用をうたったにもかかわらず、「全体として(約束を履行する)義務に違反した」と結論付けました。
中国商務省は19日、パネルの判断に遺憾の意を表明しました。「中国は一貫して、WTOルールを尊重してきた」と反論しました。

ご感想

他の情報