2024年3月3日、パレスチナ自治区ガザ地区で、UNRWA＝国連パレスチナ難民救済事業機関からの支援物資を受ける人々＝AFP/TTXVN

世界銀行は25日、最新の商品市場見通しを発表しました。この見通しによりますと、中東情勢が一段と緊迫化し、一部の産油国での石油生産や輸出が大幅に減少すれば、2024年のイギリス国産北海ブレント原油の相場が平均で1バレル＝102ドルに上昇する可能性があるとしています。現在、ブレント原油の相場は80ドル台で推移しています。

イスラエルがパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続ける一方で、イランとの緊張も高まっており、中東全体での紛争拡大が懸念されています。

世銀の基本シナリオによりますと、2024年の原油価格の平均は84.0ドルで、前年より1.7％上昇する見通しです。また、クリーンエネルギー技術への投資の拡大などを背景に、銅やアルミなどの他の商品価格も上昇しており、「コロナ前の水準をなおも約38％上回る」としています。（時事通信）