(VOVWORLD) - 朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、中国共産党の最高指導部のメンバーと会談し、「われわれはアメリカとの合意を堅持していて、アメリカにも相応の行動をとってほしい」と述べ、非核化をめぐる米朝の協議が難航する中、中国側に朝鮮の立場への理解を求めました。
この中で、栗委員長は、朝鮮半島の非核化の問題について「朝鮮の積極的な努力を高く評価する。朝鮮とアメリカが首脳会談の合意を実行することを望む」と述べ、中国としても建設的な役割を発揮したいとの考えを示しました。
これに対して、キム委員長は、核実験場を閉鎖したことなどを念頭に、「われわれは、アメリカとの首脳会談の合意を堅持し、そのための措置をとった。アメリカにも相応の行動をとって政治的解決のプロセスを進めてほしい」と述べたということです。
キム委員長としては、米朝の協議が難航する中、中国側に朝鮮の立場への理解を求めるとともに、トランプ政権に対して朝鮮半島の終戦宣言の早期実現など朝鮮側の要求に応じた対応を求める狙いがあるとみられます。(NHK)