ニントアン省の熟練の錦織工バン・ティ・タンさん

(VOVWORLD) -タンさんは少数民族チャム出身であり、伝統的な錦織工の家庭の出身です。80歳を超えた現在も、錦織に熱心で、村の若者たちに錦織を教えています。
ニントアン省の熟練の錦織工バン・ティ・タンさん - ảnh 1

錦織工バン・ティ・タンさんはニントアン省フォックザン町ミーギエップ錦織村で最も優れた錦織職人と言われています。タンさんは少数民族チャム出身であり、伝統的な錦織工の家庭の出身です。80歳を超えた現在も、錦織に熱心で、村の若者たちに錦織を教えています。

(テープ)

「私は、60年にわたってこの仕事をしています。12歳ごろ、父方の祖母と母親から錦織を習いました。優れた錦織工になるためには、真面目に勉強しなければなりません」

チャム族の錦織に用いられる模様は、主に古代からの模様であり、自然風景や、チャム族の日常生活、風俗習慣、民間信仰などに関連するモチーフが多いです。しかし、タンさんのような熟練錦織工は減少し、古代模様を織り出す工房も多くはありません。こうした状況を前に、ベトナムの民間文化芸術保存支援基金は「チャム族の古代模様の統計、収集、復元、教育」に関するプロジェクトを立ち上げました。これまでに、タンさんを始めとするミーギエップ錦織村の熟練錦織工は、長い間使用されていなかった古代模様を収集、復元するようになりました。

ニントアン省の熟練の錦織工バン・ティ・タンさん - ảnh 2

ミーギエップ村の錦織共同組合のメンバーは次のように明らかにしました。

(テープ)

「タンさんだけが、独特な古代模様を織り出すことが出来ます。彼女は手先が器用で、新しい模様の織り出し方を研究する傍ら、古代模様の復元にも尽力しています。現在、彼女は村の最も優秀な錦織工です」

ミーチェップ村はチャム族の伝統錦織職業村であり、約400年の歴史を誇っています。現在、この村は、ニントアン省を始めとする中部沿岸地域に住むチャム族の代表的な錦織村となっています。ミーギエップ錦織村では誰でもタンさんを知っています。

村人は次のように語っています。

(テープ)

「タンさんは優秀な錦織職人です。彼女は、様々な模様を創作することが出来ます。同時に、若い世代に古代模様を教えています。錦織はチャム族の伝統技術ですから、チャム族の人々はこの技術を継承しなければなりません」

これまでに、タンさんが作った錦織物は、国内でのコンクールで毎回受賞しています。

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